天才テリー伊藤対談「立川志らく」(1)テレビは合わないと思っていました (2/2ページ)
テリー 周りの反響もあると思いますけど、その辺りはいかがですか?
志らく なにしろ、いいかげんなことばっかり言うもんだから「なんだ、このバカは」と怒る視聴者もいるんですが、実際バカなんだからしょうがない(笑)。こっちは政治について勉強してるわけでもなく、32年間落語をやってきた感覚でしゃべってるだけなんですから。まあ、なるべく当たり障りなく、しゃべっていますけどね。
テリー 毎日テレビに出るようになって、何か変わったことはありました?
志らく バラエティ番組にも時々呼んでもらえるようになりましたね。実は、テレビって、ずっと自分には合わないと思ってたんですけど。
テリー それはまた、なんでですか?
志らく 若い頃にちょっと深夜番組に出たりしたんですけど、もともと(十代目)金原亭馬生師匠が好きでこの世界に入ろうと思った人間ですから「落語だけで生きていこう」と、自分で決めていたんです。
テリー もったいない。
志らく ところが(師匠の立川)談志がある時、当時私のマネージャーだった自分の弟に、「なんでおめえは志らくをスターにできねぇんだよ」と言ったらしいんですよ。談志は、爆笑問題の太田(光)君みたいな売れてる人が好きですからね。自分ではそれなりに頑張っていたつもりなんですが、師匠にそんなことを言わせてしまうなんて、ものすごく親不孝な感じがしたんですよ。
テリー なるほどねェ。
志らく それで親孝行のために、もう少し落語以外で知名度を上げる方法はないのかと模索する中で、周りは大反対でしたけど、こういう仕事もお引き受けすることにしたんです。
テリー 実際、やってみての感想はどうですか。
志らく 我ながら使いみちのない面倒くさいタレントだと思うんですが(笑)、これが毎日テレビに出るようになってね、何がどう転ぶかわからないですよ。