月収40万から上がらない…飲食業界の厳しすぎる実状 (2/3ページ)

新刊JP

――「働く人の幸せ」というのは?

内山:これは飲食業界全体にいえることだと思いますが、たとえばチェーンの居酒屋だと店長になっても給料はせいぜい月40万、年収500万円くらいです。それ以上稼ごうと思ってもその会社にキャリアパスがなかったりする。

それだと働いている人がライフプランを立てられないじゃないですか。それがあって、遅くても30代後半になる頃には先行きが不安になって辞めてしまうんです。

――それを変えたかった。

内山:そうです。だから、会社が支援をしながら各店舗をそれぞれ独立させていきました。「雇われ店長」ではなくて「オーナー」を育てていったわけです。

そうなると、会社の中に中間管理職的な人は不要になるので、本部機能は縮小していきました。今、「かぶら屋」は52店舗あるのですが、本部スタッフは4人しかいません。役職者だけです。そういう組織体制にしないと各店舗で働く人が稼げる形にならないんです。

――ちなみに、独立したオーナー店長の年収はどれくらいなのでしょうか?

内山:普通にやっていれば1000万円以上は稼げるはずです。店の月商350万円というのが標準的なのですが、そのくらいの売上があれば店長の年収は1000万円くらいになります。

ただ、最近でいうと各店の平均が月商450万円くらいですから、もっと稼いでいるはずです。

――独立させるとなると、アルバイトの採用なども各店舗が独自に行っているかと思いますが、近年飲食店の人材不足がよく指摘されます。「かぶら屋」はいかがですか?

内山:大変は大変ですけど、そこまで困窮しているというほどではないと思います。店舗がある場所によってはなかなか人が集まらないということも聞いていますが。

やはり学生が人材供給源というところがあるので、うちが出店しているわけではないのですが日本橋ですとか銀座など、大学がなかったり学生があまり行かない街は人を集めにくい傾向があるようです。

かぶら屋の場合は、基本的にはビジネス街などではなく人が暮らす地域に出店しているので、騒がれているほどには苦労していないというのが実情ですね。

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