玉木正之のスポーツ内憂内患「白鵬、優勝を決めた“肘うち”は厳罰モノ!」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

ネットTVの「ニューズ・オプエド」で、私がアンカーを務める月曜日に出演してくれた相撲ジャーナリストの荒井太郎さんも、まったく同意見。テレビのワイドショーによく出演されている東京相撲記者クラブ会友の山崎正さんも私の意見に同意された。

 この一番の3日前、白鵬は嘉風に敗れた一番で判定に抗議し、しばらく土俵に上がらなかった。それも横綱としてという以前に、力士として規則違反で、これも数日間の出場停止等の処分が下されるべきだった。

 が、遠藤と嘉風を相手にした両取組とも、相撲協会は白鵬に対して何のお咎めもナシ。場所後に白鵬が「厳重注意」の処分を受けたのは、千秋楽の優勝インタビューで、日馬富士と貴ノ岩を土俵に戻したいという越権行為のコメントを口にしたことと、万歳三唱を行ったことに対してだった。

 越権コメントも万歳も、力士(横綱)の分際をわきまえない最悪の行為だが、かちあげに見せかけた肘打ちも勝負審判に対する抗議も、絶対に許されない、厳罰に処すべき悪行である。

 それを黙認するかのように見逃し続けている相撲協会(の幹部)を、「信用できない」と言う貴乃花親方の言い分も(「事件」に対する態度をすべて認めるわけではないが)理解できる。

 そこで「事件」は、どんな決着を見るのか? 中途半端な幕引きで大相撲という日本文化を潰すようなことのないよう願いたい。

玉木正之

「玉木正之のスポーツ内憂内患「白鵬、優勝を決めた“肘うち”は厳罰モノ!」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 12/21号玉木正之日馬富士白鵬相撲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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