弓が曲がって飛んでった!?洋弓による変わり射ちの妙技
中世の戦争においても、あるいはそれをテーマにしたゲームにおいても、離れた位置から攻撃できる弓矢というのは便利なものである。しかし、問題がないわけではない。矢は真っ直ぐにしか飛ばないから、矢筋を表す直線が途切れないよう、射手の位置を動かす必要が出てくるわけだ。その際に姿をさらせば、敵の攻撃を受けるかもしれない。
けれども、もし、矢の道筋を曲げることができたとしたら?
その戦略は大きく変わるだろう。
では実際に「矢」というのは曲がった軌道を飛ぶことが可能なのか?
これからご紹介する動画では、射出された矢は曲線を描いて、物陰にある標的を射抜いているのだ。すばやい動きなので、目をよく見開いて、ついでに眉に唾をつけてご覧いただきたい。
Lars Andersen Turning Arrows Episode 2
・曲がって飛ぶ矢
この動画は、デンマークのアーチャー、ラース・アンデルセン氏のものである。氏は数年前に弓矢による早撃ちの動画をユーチューブ上に公開して、一躍話題となった。動画の本数自体はあまり多くないが、最近では様々な変わった弓の技を披露しており、この動画もその内の1本だ。
互い違いに並んだ的を1本の矢で倒し、

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直列に並んだ的を後ろから順番に倒すこともできる。

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動画につけられた説明によると、弓弦の中心からこぶし一つ分ほど離れたところに矢をつがえることによって、矢が曲がって飛ぶようになるそうだ。

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・実戦では使えるのか?
動画の中で、ナレーターは「古いアラビア語と英語の資料には、射手が物陰の標的を射ることができたと書いてある」と述べている。
しかし、「矢を曲がって飛ばす」ためには、軽い(弱い)弓を用いる必要があり、また、矢の道筋を大きく曲げるほど、勢いはより削がれる。そのため、実戦において敵を殺すのは無理だが、潜んでいる物陰から追い立てることは可能だろう、とのことだ。

・専門家からは疑義も
そして実は、アンデルセン氏の動画については、以前からアーチェリーの専門家によって疑義が提示されているのだ。連射のスピードについては異論はないようだが、
「彼の取り得はスピードであって正確さではない。アーチェリーを知っている者にとっては明白だが、安定したフォームを持たないために、カメラによるトリックと大量の幸運を必要としているのだ」と述べている。
つまり、動画に編集されているのは、何百回もの失敗の末に撮影できた幸運な一発であるということだ。
また、約6mが限度で、それ以上遠くにあるものを射るのは無理だろうとも言われている。
最終的にまとまりった論点は以下の通りだ。
・述べられている「歴史的な情報」のほぼ全てが事実ではない
・矢を射るスピードは速いが、方向はでたらめである
・アンデルセン氏が行っている「変わり射ち」は明らかに編集されたものであり、アーチェリー界では何年も前から知られていることだ

家で試しちゃダメだよ!image credit: YouTube
という訳なので、さて、この動画は本物か、あるいはトリックなのか?アーチェリーや弓術に詳しい匿名処理班のみんな、ご意見待ってるよ!
via: Nerdist / Nerdist(2015) / GeekDad など / translated by K.Y.K. / edited by parumo