貴乃花親方 相撲協会への追い討ち逆襲は「天覧相撲阻止」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

それだけに、八角理事長としては陛下にご報告したいし、相撲ブームが下火になることは避けたい」(前出・スポーツ紙デスク)

 現状では、貴乃花親方の自爆テロとも映る「天覧相撲阻止」の追い討ち逆襲もついえたかに思えるが、今後の展開しだいでは八角理事長体制を揺るがす事態も懸念されるという。協会関係者が話す。

「20日の臨時理事会で、伊勢ケ浜親方(57)が加害者の日馬富士(33)の監督責任を問われて理事を辞任し、役員待遇委員に降格した。ただ、見方によっては1階級だけの降格で済み、被害者側の貴乃花親方の降格がなくなり、報酬返上で済む公算もありうる。八角理事長が残り任期3カ月分の全額返上となれば、金銭的にそれ以上の処分は難しい。横審からは『この間の行動は非難に値する』と強く反省を求められた以上、何かしらの付帯処分となりうるだけに、現在の立場を奪うような決定であれば、遺恨が残りそうです」

 貴乃花親方は弟子の貴ノ岩への聴取にこそ応じたものの、20日の理事会終了後、協会執行部からの事情聴取には所用を理由に応じなかった。危機管理委員会の高野委員長が「弁明を聞いてから処分となる」と説明する以上、処分の決定は最短でも28日の臨時理事会となる。

 態度を軟化したかと思えば、拒否の姿勢を示す貴乃花親方の真意はどこにあるのか。別の協会関係者が重い口を開く。

「すでに文科省関連の人物が動いている。八角理事長と貴乃花親方が直接対面することはなく、両者それぞれの親しい人物を通じて着地点を探している。例えば、誰の話にも耳を貸さないと思われていた貴乃花親方も、川淵三郎元チェアマンならば尊敬し信頼している数少ない人物。耳を傾けるでしょう」

 19日に行われた貴乃花一門総会では、川淵氏から「先を考えているのであれば仲間を大切にしなさい」と諭されたという。前出・スポーツ紙デスクが話す。

「たぶん18年2月の理事選のことであり、そこに向けて貴乃花親方は動きだした。横審が『部屋の封鎖も視野に入れていた』という厳しい状況下だけに、『相撲協会を転覆させても改革したい』と思わせるような過激な方向性から軌道修正して、八角理事長体制の終わりをにらんでいるようです」

 18年初頭から両者の対決は本格化しそうだ。

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