貴闘力がブチかます「相撲スキャンダルと力士改革」(1)稀勢の里の稽古は意味がない (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2018年 2/8号
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腰を下ろした状態で、左右に体を動かし、立ち腰にならないようにする。膝の曲げ方をくふうしたり、もっと足首を柔らかく使うのもいいと思います。そういう試行錯誤や努力を怠っていては、復活優勝は難しいでしょうね。
土俵の上でもう一花咲かせるには、それこそ死ぬ思いで、もう一回苦しまなきゃいけないということですよ。“ガチンコ相撲”にこだわって、横綱になって、2回も優勝しているので、悔いはないかもしれませんが‥‥。
こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、私が教えたいくらいですよ。現役時代、休場は一度もありませんでしたから。相撲協会の幹部や横綱審議委員会も、ケガを治して完全復活するまでに、2場所でも3場所でも休んでいいと温情をかけてくれているんだから、そのチャンスを生かさない手はない。このまま引退なんてことになったら、横綱の名が泣きますよ」
稀勢の里と同じ立場に立たされていたのが横綱の鶴竜(32)だ。昨年は春場所こそ10勝5敗と勝ち越したものの、その他の場所は2場所の全休を含めて全て休場していた。
ところが今年の初場所では初日から10連勝を飾り、久しぶりに「強い横綱像」をファンに印象づけたが、あとは4連敗。貴闘力の見立てはこうだ。
「初日の相撲を見た時に、これは活躍するなと思いました。体の張りが以前とはまったく違いましたから。12日目で単独トップに立った栃ノ心(30)にも同じ印象を抱きましたよ。体に張りがあって艶もある。期待していたら案の定、優勝争いに絡んできた。
終盤で連敗してしまったけど、鶴竜については何の問題もない。完全復活ですよ。確かに批判はいろいろあったかもしれないけど、人知れず努力を続けていたんだもの。
人から聞いた話では、鶴竜は昨年の大みそかも、師匠(井筒親方=元関脇・逆鉾)の弟(錣山親方=元関脇・寺尾)の錣山部屋に来て、しっかりと汗をかいていたそうです。ムダに休んでいなかったということです。鶴竜は努力家だし、頭もいい。これからの場所でも、大いに盛り上げてくれると思いますよ」
◆貴闘力(50):二子山部屋出身の元大相撲力士。現役時代の得意技は突き、押し。焼き肉店や居酒屋をはじめ11店舗の飲食店を経営し、グルメ・スイーツ研究家としても活動している。