秋津壽男“どっち?”の健康学「冬でも寝汗をかくのは病気の前兆?睡眠時の体温調節のために発汗は不可欠」 (2/2ページ)

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それでなくとも気分が塞ぎがちになりやすい季節に、仕事などのストレスを抱えると寝汗が多くなります。これは“冬季うつ”と言われる症状です。

 寝る前のアルコールも寝汗の原因となります。飲酒後2~3時間すると、体内でアルコールを分解したアセトアルデヒドという物質を汗や尿として体外へ出そうとするからです。

 冬の寝汗は以上の原因がほとんどで、健康面での危険性は高くないと言えます。

 もっとも、ふだんはさほど寝汗をかかない人が突然大量の寝汗をかいたら風邪の可能性があります。口が異常に乾いたり、尿の量が多かったり、急激な体重の減少などが伴うと糖尿病の可能性があります。疲労やめまい、頭痛、肩凝り、吐き気などを感じると自律神経失調症かもしれず、精神科や心療内科の受診が必要となります。

 寝間着や寝具まで取り換えねばならないほどおびただしい量の寝汗が出たうえ、倦怠感に見舞われ食欲もない場合は、結核の可能性もありますが、現代の結核は昔のように不治の病ではありません。2週間たっても汗や咳が止まらない場合は早めに医師に診てもらってください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

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