映画「空海」公開記念対談!「平安の超天才」は3カ月で密教の祖師になった(4)両手足と口に筆をくわえて (2/3ページ)

アサ芸プラス

河合 そういう意味では、ちゃっかり計算していたんだと思います(笑)。

美甘子 外国から優れた文化や学問を持ってくるのは空海の時代から続いているんですね。

河合 そう、今度「大久保利通 西郷(せご)どんを屠(ほふ)った男」(徳間書店・2月28日刊)という本を書いたんですが、まさに明治維新では、大久保利通らは、遣欧使節団として欧米を見てきて、これまた短期間のうちに、法律や制度だけじゃなく、いろんなものを持ち帰っています。空海はまた、貧しい庶民でも平等に学べる、日本で初めての私立学校とでも言える綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)という学校を開いたり、手広くいろんなことを成し遂げた。“超天才”であったのは間違いないですね。両手足と口に筆をくわえて、五行の詩を一気に書いたとか、そういうパフォーマーでもあったようですよ。

美甘子 人を引きつけるアーティストであり、頭がよくて、厳しい修行にも耐えられる。本当にスーパーマンですね。

河合 詩も書けば、本もたくさん書き残しています。「弘法筆を選ばず」などのことわざに残るように、字も上手だったし。ちょっとかなわないですよね。

美甘子 若い女の子に写経がはやったり、八十八カ所巡礼の旅に出る人たちも増えているので、この「空海」の映画が公開になるというのは、とても楽しみ。

河合 天才ぶりを見るのが楽しみです。

<プロフィール>

河合敦(かわい・あつし)1965年、東京都出身。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(教育学研究科社会科教育専攻日本史)。高校教師27年の経験を生かし、歴史研究家、歴史作家として講演、執筆、テレビをはじめとするさまざまなメディアで日本史の解説を行っている。新書判「大久保利通 西郷どんを屠った男」(徳間書店・2月28日刊)など著書多数。

「映画「空海」公開記念対談!「平安の超天才」は3カ月で密教の祖師になった(4)両手足と口に筆をくわえて」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 3/1号空海-KU-KAI-美甘子河合敦空海カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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