玉木正之のスポーツ内憂内患「JOCの報道規制は平昌五輪で最悪の出来事だ」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 さらに、このJOCの指示は企業や大学だけでなく公立高校へも伝えられ、スピードスケート・ショートトラックで出場した菊池悠希選手などの出身校である長野県立小諸商業高校も、大会開幕前に予定していた壮行会を、急遽非公開にしたという(東京新聞1月18日付朝刊)。

 私立大学だけでなく、公立高校までも商業(宣伝)目的になるとは、もうめちゃくちゃな判断で、JOCは五輪への国民的応援に水を差したというほかない。

 自ら商業主義に走っているから、カネを出さない団体は全部締め出せというわけか。しかし前出の毎日新聞の記事によれば、壮行会など「非商業的、教育的な利用は問題ない」とIOCは返答し、日本私立大学協会もJOCに「改善」を申し入れるという。

 こんな「報道規制」が存在しては2年後の東京五輪はどうなる? と心配になるが、これはどうやら何も問題なさそうだ。なぜなら朝・毎・読・日経・産経の大手新聞やキイ局のテレビ各局はすべて(中日・東京新聞等を除いて)多額の協賛金を出してオフィシャル・パートナーとなっているのだ。

 カネを出して取材許可をもらうなど、報道機関がPR紙に堕す行為とも言え、情けない限りだが、今回ばかりは有利に働くはず。

 オフィシャル・パートナーのメディアは、東京五輪のどんな取材報道も、自由自在にできるはず‥‥ですよね、JOCさん!

玉木正之

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