米国初。テスト中の自動走行車が公道での自動走行中に死亡事故が起きる(アメリカ)
日本のテレビなどでも報じられているが、先週末、アメリカの公道で起きた自動走行車による死亡事故が国内外で大きな話題になっている。
3月18日の深夜、アリゾナ州で道路を横断中だった女性を自動運転のテスト中だった車がはね、その女性は搬送先の病院で息を引き取った。
この事故はアメリカで、屋外で試験中の自動運転車が初めて人を巻きこみ死に至らしめたケースになると報じられている。
Self-driving Uber car hits, kills pedestrian in Tempe, Arizona
・自動走行中の車が女性をはねる
今月18日、アリゾナ州テンピ市でエレイン・ヘルツベルクという49歳の女性が自動走行中の車にはねられ、病院に搬送されたのちに亡くなった。

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事故が起きたのは現地時間の午後10時頃で、事故を起こした車は自動走行中のUber(ウーバー)だった。
・女性は横断歩道ではない場所を歩いていた?
Uberはアメリカの企業、ウーバー・テクノロジーズ社が運営する配車サービス用の車で、車体はボルボ社製だ。また、事故を起こしたUberは自動走行モードのテスト中だったという。
事故を起こしたUber

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事故の詳細はまだ明らかではないが、その後のニュースによると、亡くなった女性はホームレスで、横断歩道から外れた場所で自転車を押して歩いていたとも報じられている。

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・車内にいた予備の運転手が明らかに
自動走行モードに入っていたUberには運転手や乗客はいなかったが、万が一のための控えの運転手(操縦者)が前の座席に乗っていた。
警察の広報は19日に開いた記者会見で、車内の唯一の人間だった予備の運転手がラファエル・バスケス(44歳)だったと発表した。
また広報によると、その人物は事故の際、特に健康上の問題もなく、彼を乗せたUberは時速およそ64キロで自動走行中だったという。
・自動運転車による初の死亡事故例か
今回の事故は、米国において、屋外でテスト走行中の自動運転車が初めて人を巻き込み死に至らしめたケースとみられている。

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過去の類似例としては、2016年に自動操縦システム(技術的には自動運転ではない)を搭載したテスラ社の車が衝突し、運転手が死亡した事故がある。
とはいえ現在、アメリカ企業による自動運転車のテスト走行はUberだけでなく、 リフト社のLyftやアルファベット社の ウェイモでも行われている。
こうした試験は米国内各地で行われているが、事故が起きたアリゾナ州は、自動走行の研究開発をより緩やかな規制で行う拠点になっていた。
・Uber側は全面協力。市長は入念な調査を要請
一部のメディアによると、この致命的な事故の後、ピッツバーグやサンフランシスコ、トロントならびにフェニックスの都市部で行われていたUberの自動運転テストが中断されたという。

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また、UberのCEOであるダラ・コスロシャヒ氏は20日に以下のツイートを投稿している。
Some incredibly sad news out of Arizona. We’re thinking of the victim’s family as we work with local law enforcement to understand what happened. https://t.co/cwTCVJjEuz
— dara khosrowshahi (@dkhos) 2018年3月19日
アリゾナで信じがたいほど悲しい事故が起きました。我々は被害者のご遺族の皆さんのお気持ちを考えるとともに、事故の全貌を理解するため地元の法執行機関に協力いたします
なお、テンピ市長であるマーク・ミッチェル氏は「早期に結論を出さないように」と述べたうえで、入念な事故調査を強く要請している。
自分で運転しなくても安全を確認しながら走行してくれる自動運転車には多くの期待がよせられているが、同時に自動運転モードにした場合、ドライバーの命を優先するのか?それとも歩行者の命優先するのか?という倫理的な問題もはらんでいることが指摘されていた。
あたりまえのように自動運転車が走る未来はやってくるのかな?
・「自動運転車のジレンマ」問題。自分の命を守るべきか?大勢の命を守るべきか? : カラパイア
References:mashable / abc15など /written by D/ edited by parumo