天才テリー伊藤対談「柄本佑」(1)「ママ」と呼ぶと怒られていました (2/2ページ)
柄本 「ゴジラ」からフランス映画まで、映画ならもう何でもアリですね。うちは親父も母ちゃんも、そんな感じでした。
テリー あれ、母親のことを「母ちゃん」って呼んでるの?
柄本 ハハハハ。こういう場では、なるべく「母ちゃん」って呼ぶようにしています。
テリー なんで? 普通、こういう場では「母」とか「母親」とか、逆に丁寧に呼ぶものでしょう。
柄本 うちは「“父さん、母さん”と呼べ」という教育だったんです。「ママ」なんて呼んだ時には「誰がママだ、気持ち悪い!」とすごく怒られたり(笑)。でも、姉弟3人とも「母さん」って呼ぶのが嫌だったんですよ。
テリー え、そりゃまた、なんで?
柄本 だって、そういう感じの人じゃないですから。例えばお弁当を作る時に、普通は御飯とおかずは仕切りで分けて入れるじゃないですか。でも、うちの母ちゃんは、御飯の近くにわざと肉じゃがみたいな汁物を入れるんですよ。どうやら「汁が米に染みるとおいしいだろう」って考えていたらしいんですけど、俺はそれがものすごく嫌だったんです(笑)。
テリー わぁ、それは相当レベル高いね(笑)。
柄本 で、俺が中学に上がったくらいの頃に、劇団員に子供ができ始めたら、その子たちに「私のことを“和枝さん”と呼べ」と言い始めたんですよ。それに便乗して、俺らも中学ぐらいから「和枝さん」って呼び始めて、それがいまだに続いているんです。
テリー ああ、そういうことなのか。
柄本 そうなんです、こういう場で「和枝さん」って言ってもあまり伝わらないし、でも「母さん」では納得できないので、「母ちゃん」に(笑)。
テリー なるほど、どっちも譲らない感じがおかしいね(笑)。