致命的な時間ロスを生まない問題解決のアプローチ (2/2ページ)

新刊JP


そうではなく、まず「目標や理想は何か?」を検討することが問題解決には大切だ。「収益の下落を止める」「収益を増やす」「市場でトップ」になるといった目標を先に設定すれば、解決策の領域が絞り込まれ、無駄がないだろう。 ■問題解決に直結する「分析」のフレームワーク

ビジネスでは時間のロスが命取りになる。問題解決策を探るときに、関わりそうなデータを全部拾って精査していたらいくら時間があっても足りない。そこで、一体に何を分析すればいいかを探る段階が非常に重要になる。

本書では問題解決に直結するような、「分析」するポイントを探し出す方法がいくつか紹介されている。そのひとつが「解決策型アプローチ」というフレームワークだ。

この方法は仮説的な解決策を上げるところから始まる。
本書では「ある国の飢餓に苦しむ人々を50%減少させる」というプロジェクトを例にしているが、解決策型アプローチでは、まず「飢餓の主な原因は水不足である」といった仮説を立てる。すると、「すべての村で水供給プログラムを立ち上げる」「地域に食料貯蔵施設を開設する」といった解決策が思いつく。

この手法の良い点は、問題を無用に掘り下げていたずらに時間を浪費せず、即座に解決策を中心にした議論がなされることだ。そして、その解決策が正しい解決策であると見解の一致を見れば、即座に行動に移せるのもポイントだ。

同時に、この手法では、仮説を裏付ける情報ばかりに目が向いてしまう「視野狭窄」といったデメリットもあるが、その恐れが大きい場合は、本書で紹介されている別のフレームワークで補完することもできる。

しかし、この手法をひとつ知っているだけでも、問題解決に対するアプローチは格段に変わるはずだ。何かにつけて問題解決に対する動きが鈍い部署や組織のリーダーやそこに参画する人なら、こうしたアプローチを知っておいて損はないだろう。

(ライター/大村佑介)

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