火山場のサメヂカラ。過酷な環境にある海底火山の中で生き抜くサメたちの姿がとらえられる(ソロモン諸島) (2/3ページ)
「火山の縁に近づいたダイバーは熱すぎるか、酸性の海水で皮膚が軽く火傷し始めるために、引き返さざるを得なくなります」

噴火したカバチ
こうしたリスクを避けるために、フィリップス氏らは水中カメラを搭載した潜水ロボットを沈め、カバチの過酷な環境を探索することにした。
・極限の環境に対応した多種多様な生物たち
こうした極限の環境にもかかわらず、クラゲ、カニ、エイ、そして先述したサメなど、カメラには多種多様な生き物が映っていた。
カバチではクロトガリザメやシュモクザメに加えて、オンデンザメが泳いでいる姿まで確認された。
これら謎の多いサメは通常、北大西洋、北太平洋、北極周辺で発見され、これまでソロモン諸島付近で見られたことはない。
フィリップス氏によれば、オンデンザメが撮影されたのはようやく三度目のことで、おそらくこれまでで最も鮮明な映像であろう。
Rarely Seen Shark Filmed Near Underwater Volcano
この時、カバチは噴火していなかったが、海底からは二酸化炭素やメタンの泡が立ち上っていた。この極限環境にサメや他の生物がどのようにして適応しているのか不明だが、世界各地で海洋酸性化の脅威が高まっていることを考えると、その方法の解明には大きな価値があると言える。
「これら大型生物は想像されるよりずっと熱く、酸性度の高い水の中で生きています。このことは彼らが適応した極限環境がどのようなものなのか、疑問を抱かせます。