人の思考を解読してリアルタイムで文字に変換する「心を読むマシーン」が開発される(米研究)

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人の思考を解読してリアルタイムで文字に変換する「心を読むマシーン」が開発される(米研究)
人の思考を解読してリアルタイムで文字に変換する「心を読むマシーン」が開発される(米研究)


 自分の考えていることがダダ漏れになってしまうのは恐ろしい。でも人が何を考えているのかを知りたいと思うことはままあるわけで、その人の仕草や表情から感情や考えていることを読み取る、読心術は昔から研究されてきた。

 技術革新が進んだ現代、人の心を読むのは人ではなく機械となった。

 科学者によって開発された最新の心を読むマシンは、人の思考を解読して画面に文字を表示するというものだ。

 このマシンは話すことが困難だったり、体が動かなくなった患者を支援する目的で開発された。

・人の思想を読み取る読心マシーンの仕組み

 そうした芸当は、脳に電極を埋め込み、脳が送信する電気信号を解読するコンピューターに接続することで可能になる。

 マシンは人が思考を形成する時に使う母音と子音を解釈するのだという。

 人が脳内で文章を作る時に使う母音と子音の組み合わせを登録・解釈する。文章は神経信号に基づき解釈され、それがリアルタイムで文字に変換される。

 そして文字に変換された思考が画面に表示される。開発者によると、初めて出会った言葉でも変換可能で、その精度は90パーセント以上だという。


・言葉が話せない人を支援する

 米カリフォルニア大学の開発チームが念頭においている用途は、話すことが困難だったり、体が動かなくなった患者を補助することだ。

 これまでにも”読心デバイス”が開発されたことはあるが、今回のマシンは他と一線を画している。

 開発リーダーのデビッド・モーゼス氏は次のように話す。

 「これまで発表されたもので、神経信号の文章をリアルタイムで分類するものはありません。その性能と応用の可能性を鑑みると、私たちが提案する会話補助デバイスのプラットフォームとしてきちんと機能するだろうことに自信を持っています」

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・悪用されると思考が勝手に暴露されてしまう懸念

 こうした装置に関しては、思考が勝手に暴露されてしまうのではないかという懸念もある。

 人工知能をはじめとする最新テクノロジーは、使い方次第で毒にもなるし薬にもなる。人々に人道的な恩恵を与える一方で、思わぬ弊害をもたらすこともある。

 読心テクノロジーは言葉が話せなかったりする人々に再びコミュニケーション能力を取り戻してくれる一方で、自分の思想が暴露されてしまうという危険性がある。

 例えば数年後、思考を読みそれを文字化するスマートフォンが登場したとする。その情報は漏洩する可能性はないのか?どこに保存され、誰がアクセスできるのか?

  世の中には、プライバシーポリシーをほとんど読まないユーザーがいることを承知で、アプリを開発する者たちがいる。

 プライバシーの保護を訴える人たちは、数多くの電子デバイスが強力な監視ツールとなんら変わらない部分があるのだと、警鐘を鳴らし続けてきた。

 ジョージ・オーウェルの古典的ディストピア小説『1984年』では、監視国家の脅威を描いている。主人公のウィンストン・スミスは物語の中で、唯一のプライバシーは心の中にしかないのだということを悟る。

 「数立法センチの頭蓋骨の中を除けば、自分のものなどというものは皆無だ」

 これはフィクションだが、現実世界では思考すら自分のものでないのかもしれない。

 この研究論文はJournal of Neural Engineeringに掲載された。

References:europepmc / thesun/ written by hiroching / edited by parumo
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