鉱山から採掘するより、電子廃棄物からの有価金属を回収する方が経済的にお得なことが判明(国際研究)
廃棄されるテレビ、コンピューター、携帯電話といった電子廃棄物は、世界で急増しているゴミ分野だ。
ここ数年、リサイクル業者はそうしたゴミの奔流から金属をはじめとする利用可能な部品を集めてきた。
それは持続可能性の視点からは理に適ったことだったが、金や銅などの金属を電子廃棄物から回収することは、鉱山から入手するよりもコストが抑えられるということが、最新の研究により明らかとなった。
『Environmental Science & Technology』に掲載された最新論文によれば、金や銅などの金属を電子廃棄物から回収することは、鉱山から入手するよりも安いのだそうだ。
国連の「世界電子廃棄物モニター(Global E-waste Monitor)」報告書によれば、2018年、世界では電子廃棄物およそ5000万トンが廃棄されたという。
この廃棄物には驚くほどの金属が含まれている。例えば、ブラウン管テレビには銅約450グラムとアルミ約220グラム(ただし金は約0.6グラムのみ)が入っている。

中国の清華大学とオーストラリア、シドニーのマッコーリー大学の研究者らは、中国のリサイクル企業8社からデータを収集。「アーバンマイニング」と呼ばれる電子廃棄物から金属などを回収する作業にかかるコストを算出した。
China's e-waste junk brings hazardous effects
コストには、廃棄物の回収費、人件費、エネルギー費、素材費、輸送費のほか、業者の設備や建物といった資本コストも含まれている。またコストは政府の補助金や回収物を売却した収益で相殺した。
その結果、鉱山から採掘した場合、アーバンマイニングより13倍以上もコストが高いことが判明した。
新たな鉱石採掘の代替手段として、循環型経済の基礎となるアーバンマイニングの経済的見通しが示唆された形だ。
References:pubs / acs / phys/ written by hiroching / edited by parumo