イギリスの民家で男女の遺体を発見。科学捜査班も出動し物々しい騒ぎとなったが警察は「説明不能」いったい何が?
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今月4月、イギリスの南部ウェスト・サセックスにある静かな町で奇妙な事件が発生し、ネット上で話題となっている。
この町の民家で男女の2人の遺体が見つかった。防護服に身を包んだ科学捜査班も登場し、何事かと大騒ぎとなった。
不安に駆られる住民に対し、警察はこれを「説明不能」と説明。さらに市民には事件の推測をしないよう呼び掛けた。
「説明できない。でも考えてもいけない」という前代未聞な事件を多くのメディアが取り上げた。一体何が起きていたというのだろう?
・海辺の町で起きた不可解な事件
4月13日(金曜)、イギリスの海辺の町ワーシングにある民家で、男女2人の遺体が発見された。
現場はある住宅内で、遺体はそこに住んでいた30代女性と身元不明の40代の男性のものだった。
現地の警察は住宅およびその敷地の一部を封鎖して調査を進めたが、2人の死因は不明のままだった。
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・夫と子ども不在中の事件か?
立ち入り禁止区域の周囲は人だかりができ、現場では物々しい姿の科学捜査班が出入りする姿も見られた。
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現地報道によると、死亡した女性の方はマリーナ・カバリャウスカスという35歳の女性で、夫と子どもと、この家で暮らしていたという。
亡くなっていたマリーナ・カバリャウスカス
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近隣の住民は「子どもたちと彼女の夫は海外にいっていたが、深夜の1時半ごろに彼女の兄といとこがその家に車で立ち寄って遺体を見つけた」と話していた。
マリーナとその夫ギエドリュス
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・説明不能。警察は事件の推測を禁止する
付近で暮らす人々は、その家に多数のパトカーが集まっているのを見てショックを受けている。この町はとても静かで物騒な事件とは無縁だったからだ。事件発生日が13日の金曜日だっただけに様々な噂が広まっていった。
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しかし、周囲の人はその一家をよく知らなかったという。彼らはあまりつきあいを持たずに暮らしていたようだ。
そして警察は「現在2人の死因は不明で調査中。説明不能な事件」と公表した。
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この件を担当する刑事部の巡査部長は「今のところ第三者の捜索はしていない。今続いている調査は、死亡状況の全貌を確認するためのものだ」と述べた。
その一方で、なぜか一般市民にはこの事件の推測をやめるよう呼び掛けた。そのためメディアはミステリーな事件として報道した。
・警察が死因を発表。不明男性は婦人の交際相手か
そして翌日、以下の情報が明かされた。
不明だった男性の身元は、ヴィアシア・チェリモフという40代の男性でマリーナの交際相手だったと考えられている。
現場はマリーナの自宅の寝室で、検査の結果、彼女は首をひものようなもので圧迫されて死亡、ヴィアシアは首を吊った状態で死亡したと警察側は発表した。
・夫とはすでに離婚。事件発生時はヴィアシアと2人だった?
これまでマリーナは、7年前から看護師として夫のギエドリュスと2人の子どもとその家に暮らしていたと考えられていた。
また、かつて彼女の夫や子どもを見たという人は、良い印象を持っていた。だが、住民が見たのが本当の夫かどうかはわかっていない。
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実は夫のギエドリュスは、コカインの密輸の罪で2009年から2017年まで刑務所に入っていたからだ。しかも2人はのちに離婚したという。
9歳と12歳の子どもを抱えるシングルマザーとなったマリーナは、一緒に亡くなっていたヴィアシア・チェリモフと暮らしていたようだ。
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この件について元夫は、マリーナを素晴らしい母親だったと話し、ヴィアシアにも面識があったのか、彼ら4人は良い家族だったとも語っている。
なお、近隣住民の1人は「子どもたちは4日ほど前から彼女の夫と3人で、彼の故郷であるリトアニアに滞在している」と話しており、ここ最近彼らの家には亡くなった2人しかいなかったようだ。
・ではなぜ科学捜査班が?真相は依然調査中
15日の時点でも警察はこの件を調査しており、敷地内の痕跡や監察医の分析から状況をつかもうとしている。
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警察は引き続き、子どもたちに精神的苦痛を与えないためにこの事件を推測をしないよう呼び掛けている。
だがその発言はむしろ逆効果かもしれない。「詮索するな」といわれるほど人はそれが気になるものだ。それとも入念な調査からしてこの事件の背景には、かなり危険で特殊な事情があるのだろうか?
平穏な町で起きた「説明不能」な事件はネット上でも多くの注目を集めている。が、その全貌はまだ明らかになっていない。
References:dailystar / theargus / dailymail / leaderliveなど /written by D/ edited by parumo