スマホの指紋認証を解除するため、葬儀場に押しかけ死者の指を使って試みようとしたフロリダ警察(アメリカ) (2/3ページ)
だが結局、スマホのロックを解除することには失敗したという。
アメリカの現行法では、既に死んでいる遺体がプライバシー保護を主張する権利はない。その為に捜査に令状の必要はないという。

チェニー警部補は、彼が知る限り、このようにしてスマホのロックを解除しようとしたのは署でも前代未聞だとも付け加えている。
スマホの種類までは不明だが、仮にそれがiPhoneのTouchIDなら、指紋だけでロック解除できる48時間の期間はとうに過ぎてしまっている。
警察が令状なしで携帯電話を操作することは憲法で認められておらず、生きている容疑者であれば、携帯のパスワード等を要求された場合、修正第5条(同一の犯罪に関する刑事責任を重ねて問われない権利)の保護を主張できる。
しかし判例によれば、指紋はDNAや筆跡のような別種の生体標識に類似しているために、修正第5条は指紋認証に基づくセキュリティを搭載する機器には適用されない。
いずれにせよ、死者にはほとんど法的な権利が認められていない。さらにフロリダ州では、葬儀場に安置された遺体に関係者以外の誰かが何かをしても罰する法律がほとんどないのが現状だ。
事件の真相はまだ捜査中だ。「本当のことを知りたいです。警察が言うように、彼が警察を殺そうとしたのなら、それをきちんと確認したいです」とアームストロングは話す。