猫の運び屋。刑務所内に携帯電話を運び入れるために訓練した猫を使用。職員が発見し映像を公開(コスタリカ)
刑務所に携帯電話が密かに持ち込まれる問題は、世界的な悩みの種となっている。そんな中、中央アメリカ南部の国、コスタリカは、携帯電話の運び屋として猫を使用した世界初の国になったようだ。
4月17日、コスタリカ司法省は、アラフエラにあるラ・リフォーマ刑務所に入り込もうとした猫を途中で捕まえた動画を公開した。
この猫は胸や首に奇妙な包みを結びつけられていた。なんとか猫から包みを奪い取り、中身をあらためると、中古の携帯電話、充電器、交換用電池、イヤホンが出てきた。
Gato intento meter un celular a La Reforma
コスタリカ司法省の広報は、猫を捕まえた正確な場所などは明らかにしていない。また、この猫を捕まえるのに職員がどれほど骨を折ったかについての明言も避けた。
だがこの数週間のうちに、訓練された猫が看守に捕まるのはこれが二度目だと発表した。

猫の運び屋から押収されたブツ。スマホに充電器、ヘッドフォンの一式image credit: Costa Rica Ministry of Justice
・なぜ猫を運び屋に?
しかし、刑務所に携帯電話を持ち込むのに、なぜ猫を?
猫を調教することは可能ではあるが、犬のようにはいかない。報酬(餌)だけでなく根気と忍耐が必要だ。
だが訓練に時間がかかっても、人間の訪問者に持ち込ませるよりバレにくく、看守を買収するよりも安上がりに済むからだそうだ。

・軽いものならハト、少し重いものなら猫
数年前、コスタリカの別の刑務所で、コカインとマリファナそれぞれ14グラムを所内に運びこもうとしていたハトの麻薬運び屋が捕えられたことがあった。
確かにハトなら成功率が高いが、軽いブツしか運ぶことができない。その点、猫ならば携帯電話装備一式を簡単に運ぶことができそうだ。

携帯電話は、塀の中から外部へ犯罪を指図したり、目撃者を脅したり、ときには電話やメールで詐欺をはたらくために、囚人たちにとっては必須アイテムなのだ。
コスタリカは、長いこと刑務所内での携帯電話の受け取りを阻止しようと奮闘しているが、2016年以降、憲法上の論争や立法絡みの手続きに阻まれて法案そのものが頓挫している。
References:laprensalibre/ written by konohazuku / edited by parumo
かつてイスラエルで、囚人たちのマスコット的存在の猫が、刑務所内を行き来してと物の受け渡しをしていたことがばれて独房に入れられたケースがあった。
パレスチナの囚人を助けた猫、イスラエル政府によって独房に入れられる : カラパイア
だが今回のケースは外の世界から塀の中の世界をまたにかけての運び屋だから難易度が高いな。