優勝か、メンツか?高橋監督が決断する「ベテラン解雇の日」 (2/2ページ)
9日の同カード第2戦を落とせば、3連敗阻止の勝利必須マウンド、第2戦を勝ったとしても勝ち越しを掛けた大勝負に…。つまり、投球内容よりも結果が求められる。
「どのチームのファンもそうだと思いますが、生え抜きの主力選手には好意的です。内海に勝敗が付かなかったとしても(9日時点)、『もう一度チャンスを』と思う巨人ファンは多いでしょうね」(プロ野球解説者)
その余裕が今の巨人にはないのだ。
巨人を含め、2位・阪神、同じく5割ラインでウロウロしているDeNAが猛チャージを掛けなければ、広島が3年連続で独走してしまう。巨人は広島とここまで5試合を戦い、1勝4敗。おそらく、「今年の広島も強い」という意識が高橋監督のなかにあるから、内海と吉川を天秤にかけ、勝つ可能性が高いほうを探ったのだろう。
「二軍で調整している内海ですが、2年目の大江など若手を牽引するようにして練習しています。若手からすれば、一軍で実績を積んだ大先輩に直接教わるので貴重な時間になっていると思いますが」(関係者)
阿部も控室で岡本を叱咤する場面があるという。ベテランと呼ばれる年齢まで現役を続けられる選手は多かれ少なかれ、若手を指導する“人間力”も兼ね備えている。だが、こういう見方もある。阿部はスタメンを外れたが、一軍戦力だ。内海は開幕一軍も果たせなかった。ここで結果を出さなければ、チーム内における立場も苦しくなる。
「高橋監督も現役最後は主に代打出場でした。ベテランと呼ばれる年齢の選手がベンチスタートとなる辛さ、体力面での衰え、さらに、ベンチスタートとなることに慣れてしまったときの怖さみたいなものを分かっています。そういう高橋監督の優しさを考えると、内海にもチャンスを与え続けると思いますが」(前出・同)
独走状態を固めつつある広島の行方が気になる。阿部、内海を使えばファンは喜び、観客動員数も増えるかもしれない。4年ぶりの優勝を果たすには、投打のベテランをどこまで使うのか、高橋監督は鬼になる必要がある。