「あらゆる薬は毒である」それでも薬飲みますか?(1)高血圧症は「基準値」が作った病気 (2/2ページ)
「基準値が少し変わるだけで、高血圧とされる人が一気に増えたり減ったりする。つまり、基準とはその程度のもの。しかも、今の基準は年齢・性別をほとんど考慮していない。一般的に高齢になるにつれ血圧が上昇することは医学の常識です。それを無視した基準値にはまったく意味がないということです」
血圧が高いと心筋梗塞などの循環器疾患や脳梗塞、脳出血など命に関わる重大な疾患を招く危険があると言われるが、
「血圧が高いのは血液を脳や筋肉を含め体全体に行き渡らせるため、どうしても必要なので高くなっただけです。特に高齢者は動脈硬化により血管が硬く、内部が狭くなっているので血圧を上げないことには血液をスムーズに流すことができない。それなのに無理して血圧を下げたらどうなるか‥‥結果は推して知るべしです」
基準値の問題は血圧だけでなく、血糖値やコレステロールについても同様だと続ける。
「血糖値については08年にアメリカ・カナダで行われた大規模試験で「HbA1c」(赤血球中のヘモグロビンのうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値)を6.4%以下にコントロールした患者グループと7.5%と緩くコントロールしたグループを比較。すると前者が総死亡率で22%も増加したという結果が出て、急きょ試験が中止になったことがあるほど。血糖値でいちばん問題のなのは、数値の高い低いではなく急激な変動。つまり、血糖値は『やや高め』でもまったく問題なし。無理して『よい』とされる基準に下げることはないんです」