有名な兄弟歌人に注目!イケメン色好みな名歌人・在原業平と手腕をふるった政治家・在原行平 (2/3ページ)
(画像出典:在原行平/Wikipedia)
百人一首に取り上げられている
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今かへりこむ
(今こうしてあなたと別れて行っても、因幡(いなば)の国の稲羽山の峰に生えている松(まつ)の木のようにあなたが私を待っていると聞いたなら、すぐに帰ってきましょう)
という歌は、そんな行平が斉衡2(855)年に従四位下・因幡守に任じられて下向する際に、京の人々に向かって詠んだ別れを惜しむ歌です。実はこの歌は、迷い猫が帰ってくるおまじないとしても知られています。
自身もたくさんの猫を飼育した経験のある漫画家のセツコ・山田氏による『一丁目のトラ吉(リイド社)』第6巻によると、猫の出入り口に猫の食器を伏せ、この歌を書いた紙を貼っておくとのこと。
行平が猫好きだったのかどうかは、残念ながら分かりません。でも飼い主が帰りを待っていると聞いたなら、猫にはぜひともこの歌のようにすぐに帰ってきて欲しいものですね。
『伊勢物語』の主役!?色好みの貴公子の先駆者的存在だった在原業平在原業平は阿保親王の第5子で、天長3(826)年に兄の行平と同じように「在原」の姓を賜って臣籍降下しました。