大混戦「日本ダービー」必中座談会(1)ダノンプレミアムはテンションが心配! (2/3ページ)
馬体重が12キロも減っていたのは誤算だったけど。
細江 私はステルヴィオ(4着)が本命だったんですけど、穴なら中山向きで状態もよかったサンリヴァルだと思っていたんです。どうして思い切って本命にしなかったのか、ものすごく後悔しました(笑)。
土屋 その皐月賞を脚部不安で回避したのが、朝日杯FSを制して4戦4勝中のダノンプレミアム。それまではいちばん強い馬だと思っていたのですが、弥生賞からダービーというローテーションが気になる。そのあたり、お二方の評価は?
水戸 いくら強い馬でも、一頓挫あってから復活するには、本来はもっと時間が必要なんだよな。栗東での状態はどうなの?
細江 回避が発表された前日に見た時は「え?」と思いましたが、あれ以降、初めて馬場を1周した姿には「よくなってる」という印象でした。
土屋 よくはなってるんですね。
細江 ええ。ただ、この馬は使われつつテンションが高くなってきているんですよ。弥生賞もそうでしたし、栗東でもテンションが高いと感じることも。ポテンシャルはナンバーワンだと思うんですけど、あのダービー独特の雰囲気の中、そうした精神面がどう出るのか。そういう意味でも、皐月賞の大舞台を経験していない点が少し心配ですね。
土屋 それまで他馬との力差は、かなりあったと思うんですけど、体調が戻っているにしても、その間、他の馬は成長しているわけですからね。その差がどれだけ縮まっているのか、それとも逆転されているのか。
細江 血統的には、どうなんですか?
水戸 距離は問題ない。ただ、ボテッとした馬体や走りっぷりからすると、2400メートルがベストとは思えない。だから2歳時に力を入れていたという話もある。
土屋 皐月賞を回避してダービーでくるパターンは、そんなにないですよね。