メッセージが表示でき位置情報も記録。アメリカ・カリフォルニア州でデジタル表示のナンバープレートがまもなく試験導入される
image credit:youtube/Reviver Auto Overview
アメリカ・カリフォルニア州で全く新しいタイプの車のナンバープレートがまもなく実験的に導入される。ドライバーや車の管理者がメッセージを変化させられるデジタル表示式のナンバープレートだ。
新型ナンバープレートは電子書籍リーダー「キンドル」と同じ技術に無線通信システムを搭載したものだ。
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・車を電子登録。場所が追跡できメッセージ表示も可能に
ドライバーは車を電子的にオンライン登録することが可能で、車両管理局が認めさせすれば、自分だけのメッセージを表示することもできるかもしれない。
さらに万が一、車両が盗難に遭っても、車の居所を追跡することもできる(少なくともナンバープレートがある位置は分かる)。盗難中はナンバープレートに「盗難中」と表示させることも可能だ。

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・サクラメント市が初めて市として試験導入
アメリカでは数年かけて粛々とその準備を進められていた。そしてついにカリフォルニア州サクラメント市で市として初めて新ナンバープレートの実験が行われる。市には24枚のナンバープレートが納品された。
サクラメント市に納品されたのは新型のシボレー・ボルト24台で、それぞれにデジタルナンバープレートが装着されている。
・販売価格は7万7000円
カリフォルニア州車両管理局は、新プレートの開発元であるリヴァイバー・オート(Reviver Auto)社と共同でパイロットプロジェクトを実施しており、間もなく自動車ディーラーで販売を開始する予定だという。
しかしその価格は高く、ディーラーでの販売価格はおよそ7万7000円(699ドル)を超えると予測されており、さらに取り付け費用までかかる。その上、利用者は月額770円(7ドル)の使用料を支払わねばならない。
しかしリヴァイバー・オート社は、ディーラーが販売を開始すれば企業や消費者の目に留まるようになるだろうことから、年何に数千台に増加すると見込んでいる。

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・ナンバープレートに広告を表示することも
リヴァイバー・オート社の創業者であるネビル・ボストン氏は、最初は企業が関心を示すのではと期待している。
例えば、デジタルナンバープレートを製品やサービスを宣伝するための広告として利用することが考えられる。
ただし、ボストン氏によれば、そうした利用は停止中のみになるそうだ。車が停車するとメッセージが表示され、ナンバーは画面右上に小さく格納されるという。

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またメッセージボードとしての有効性も評価される。
例えば、車が停車したタイミングで、道路情報といった公共サービスや行方不明・誘拐の警告情報といったメッセージが表示されるようプログラムされる。

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・プライバシーに関する懸念も
一方で、プライバシーや安全性に対する不安も聞こえてくる。通信システムを内蔵していることから、政府・警察・企業などがドライバーの動きを追跡するために利用するのではないかと懸念されているのだ。
そこで市は、新ナンバープレートが市職員を監視するために利用されないことを約束するため、職員側と話し合う予定だという。
サクラメント市は現在実用化が進められている次世代移動通信「5G」の登場と併せて、新プレートをアメリカにおける自動運転車の実験場になる踏み石だと考えている。その最終的な狙いは、市民のために最先端の雇用を創出することだ。
References:sacbee/ written by hiroching / edited by parumo