秋津壽男“どっち?”の健康学「大人が感染すると重症化する流行中のはしか。改めてワクチンを接種する必要はあるか?」 (2/2ページ)
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病院はもちろん、空港やコンサート会場、コンビニなどに勤める方は感染の可能性も高まります。また27歳以上の場合、国際基準の「2度の予防接種」をしておらず、若い世代より感染率は高いと言えます。
子供の病気に大人がかかると重症化しやすくなるのもやっかいな点です。おたふく風邪を例にすると、子供の場合は熱や耳の腫れなど軽度の症状で済みますが、大人がかかると熱も高くなり、合併症も重くなります。はしかの場合も肺炎や脳炎、中耳炎などの合併症を起こしやすく、合併症にかかる確率は30%と言われています。
海外旅行先で感染がわかるとさらに大変です。アメリカでは風疹でも伝染病扱いされますので、旅行の予定がある場合は特に検査を受けるべきです。旅行先のハワイで風疹を発症した日本人家族が強制隔離させられ、予定を過ぎても帰国できないうえ、超高額の医療費を支払わされたという事例があります。
血液検査をする際は、はしかと風疹だけではなく、おたふく風邪と水疱瘡の検査もして、足りない免疫を補充してください。ちなみに帯状疱疹が出やすい大人は、水疱瘡の免疫が低下している可能性が高いです。
子供の頃、はしかにかかったか、予防接種をしたかどうか定かでない人もいるでしょう。母子手帳に記載があるので、大人になっても手元に置いておくことをオススメします。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。