効果が乏しいものばかり…江戸時代にはどんな避妊具や避妊の方法があったのでしょうか? (2/3ページ)
茎袋の他にも「兜形(かぶとがた)」と呼ばれる短いコンドームのような形のアイテム利用していたこともわかっています。この兜形は水牛の角で作られたもので、避妊具というよりも大人のおもちゃ的要素が強いものでした。
女性による避妊には避妊薬が一般的。でもその効果の程は…。紹介した茎袋や兜形は男性側が装着する避妊器具ですが、女性側が行う避妊方法もいくつかあり、代表的なのが「詰め紙」という方法。これはいわゆるペッサリーに似たもので、湿らせた薄い和紙を女性器の奥に丸めて詰めることで精子を侵入させないようにしていました。
また、朔日丸(ついたちがん)という錠剤を服用して避妊する方法は庶民にも広まっていました。毎月1日に服用すれば妊娠しないという画期的とも言える薬ですが、もちろん期待するような効果はなかったようです。
その他にも「月水早流(げっすいはやながし)」や「自由丸」、江戸時代の戯作者として有名な式亭三馬が造った「天女丸」という避妊薬もありました。これらの避妊薬はもともと通経薬としても売られているものだったようです。
歌川国貞 筆
この歌川国貞の作品には「月水早流」の張り紙があります(太田記念美術館 公式Twitter参考)。このように当時は避妊薬の張り紙や看板が様々な場所に掲げられていました。
男性側が使う避妊具には決め手となるものはまったくなく、女性側においてもリスクが高くその効果があまり見込めない「詰め紙」や避妊薬による避妊が一般的だったために、望んでいない妊娠は少なくありませんでした。