秋津壽男“どっち?”の健康学「梅雨の時期に痛みが増す関節リウマチ。関節の変形など厄介な症状と向き合うには」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

この「こわばり時間」が長いほど、関節リウマチがすでに関節を破壊している可能性が高くなります。

 関節が破壊されると、骨の間のクッションがなく、骨が直接ぶつかる状態となります。こうなると、痛み自体は治まる代わりに関節が動かなくなるため、手足が思うように使えなくなるのです。

 またリウマチは関節の痛み以外にもさまざまな症状が発症します。微熱や全身の倦怠感、貧血などのほか、症状が進むと血管炎(血管の壁の内側に起こる炎症)を起こし、お湯や水の温度がわからなくなったり、手足の指が“えそ”します。さらに、痛みや腫れのある関節の近くの骨がもろくなる骨粗鬆症にもなる可能性があります。

 関節リウマチの治療の基本は【1】進行を抑える【2】痛みを取る【3】機能障害の回復の3つがあげられます。炎症の痛みなど、痛みの種類に合わせて薬物療法、基礎療法、手術療法、リハビリを組み合わせた治療が行われます。手足のこわばりを感じたら早めに医者に診てもらうのが肝心です。日常生活でも「ストレスをためない」「適度な運動と安静」「関節に負担をかけない動作」などのケアをしてください。

 関節が痛むとさまざまなことができなくなり、しだいに気分も落ち込んでしまいますが、まずは「できること」に目を向けましょう。ストレスは万病のもとであり、少しでもポジティブになることがあらゆる病気の予防につながります。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「梅雨の時期に痛みが増す関節リウマチ。関節の変形など厄介な症状と向き合うには」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 6/21号関節リウマチ“どっち?”の健康学秋津壽男梅雨カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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