中国の“パクリ遊園地”は今? 潜入取材でわかった「偽キャラクター」の行方 (2/2ページ)
ディズニーや日本のアニメをまねたキャラクターがいる遊園地は、もちろん著作権侵害で訴えられてしまう。
2001年に中国は、著作権法を改正した。日本と同様に「他国の著作物を自国の著作物と同様に保護する」としている。しかし、中国国内ではその法律そのものが機能していないところもあるという。もし著作権侵害として裁判を起こすとしても、原則として中国国内の裁判所で損害賠償請求や差し止めをする必要がある。他国企業は正しい決定を得るのは難しいと判断し、裁判を起こさずに放置せざるを得ない状態となっているようだ。
「妙な話ですが、最近ではむしろ“パクリ遊園地”に行きたいと興味を示す人も出ています。ライセンスからいってあり得ない世界が、むしろファンタジーに映るのかもしれません。しかし、中国の都市部では“パクリ遊園地”が消えつつあります。2016年には上海にディズニーリゾートが完成し、2020年にはユニバーサルスタジオ北京のオープンが予定されていますから、やがて廃れていくのは間違いないでしょう」(エンタメライター)
「上海ディズニーを倒す」と“パクリ遊園地”の再建を図った、ワンダ・グループ(大連万達集団)の『ワンダ・シティ』は、昨年7月にテーマパーク事業の91%を融創中国控股に譲渡すると発表した。ワンダのブランド名は残し、事業は今も継続しているようだが先行きは不明だ。
日本のみならず先進国にとって、ある意味で衝撃的だった“パクリ遊園地”。日本がバブル期を終えて消滅した“郊外の遊園地”のように、ひっそりと消えてゆく可能性は高いだろう。