接して漏らさず?江戸時代の健康本「養生訓」に夜の営み”交接”の極意を学ぶ (2/2ページ)
作者不明春画(江戸期) 出典:パブリックドメイン美術館
益軒によると、「そうはいっても40歳以上の人はまだ血気盛んで情欲もおとろえていない。だから上記の交接回数を守る事も難しい。しかし多く交接し精気を排出する事は大いに元気を消耗する。」そこで出てくるのが、この極意。「接して漏らさず」です。
「接して漏らさず」はて、現代人には何のことやら分かりません。有り体に言うと、「パートナーの体には触れて愛し合ってもいいが、射精しない」という事です。それこそ至難の業な気もしますが、これは益軒が思いついた考えではなく、古代中国から伝わる房中術の1つで東洋医学の考え方なのだそうです。
作者不明春画(江戸期) 出典:パブリックドメイン美術館
「精気を排出すると気の消耗になる」・・・精というのは人間の全身をめぐるエネルギーの事で、老年になってこれを盛んに外に出してしまうと大きな消耗になるので、コントロールしましょうというわけ。
反対に、「接する」つまり男女が体に触れ合う事に関しては益軒は奨励しています。東洋医学的には男女の身体の触れ合いは互いの気のエネルギーを保つのに良い事だそうです。
参考文献: 清丸惠三郎「江戸のベストセラー」
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan