【祝サッカーW杯T進出動画付】芸人・ゆんぼだんぷが、アジアのスターになっていた!
アメリカで2006年にスタートし、約1470万人という視聴者を獲得している大人気スター発掘番組 『America’s Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)』。イギリス版ではスーザン・ボイルやポール・ポッツなど、多数のスターを輩出したこの番組のアジア版として、2015年に始まった『Asia’s Got Talent(アジアズ・ゴット・タレント)』に出演し、いま世界中から注目を浴びている日本の芸人をご存じだろうか?
彼らの名前は、ゆんぼだんぷ。カシューナッツ(本名:加集剛)と藤原大輔で組む、芸歴13年のお笑いコンビだ。
今年惜しまれつつ終了した伝説の番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)の大人気コーナーだった「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出場し、見事優勝。霧吹きで濡らしたお腹をぶつけ合い、美しい音を生み出す芸人と言ったらお分かりいただける方も多いのではないだろうか。
一度見たら忘れられないインパクトのある風貌と、それには不釣り合いなほど繊細なネタで、国内にも多くのファンを持つ彼らが、なぜ海外で注目されるようになったのか? その秘密をたっぷり聞いてみた。
――そもそもこのネタは、どうやって思いついたんですか?
カシューナッツ(以下、カ):4年前に僕らとマネージャーの3人でサウナに行ったんですよ。そのときに、マネージャーからある仕事が決まったという報告を受けまして、ボクらが「やったー!」とハイタッチしようとしたら、2人とも太ってるんで、手より先におなかが当たって、あの音が偶然出たんです。
藤原大輔(以下、藤):横にいた知らないおじさんがその音を聞いて笑ってたので、「あ、これはいけるんじゃないか!」と思って。
カ:サウナなんでちょうどおなかもいい具合に濡れていて、条件が整ってたんですよね。
藤:他の芸人さんが新ネタを考えるときって、たいがい喫茶店とかだと思うんですけど、ぼくらはまずホームセンターに行くんですよ。
カ:どういうものをおなかにぶつけたら音が鳴るのか探すためなんですけど。2人でぶつけ合って音を鳴らして(笑)。
藤:店員さんの目を盗みながら(笑)。
■石橋さんに認めていただいたというのが、本当に嬉しかったです
――ネタをされるときに苦労される点は?
藤:本番のときはお客さんがいるからいいんですけど、練習中は裸のおじさん2人だけでおなかをぶつけ合うんで、まぁ気持ち悪いんですよ……。
カ:裸芸なんで屋外では練習できず、カラオケで練習したりするんですけど、裸でおなかぶつけ合ってたら、ドア越しに見えた店員さんがハッとして動けなくなっていたこともありました(笑)。
――「細かすぎて~」にご出演された経緯は?
カ:2015年の正月に、笑福亭鶴瓶師匠がMCで、出演者が宴会芸を披露していく番組がありまして、そこでこのネタを初めて披露させていただいたんです。ところがその番組が、フジテレビの歴代正月番組の中で最低の視聴率だったみたいで、世間にはこのネタがまったく認知されなかったんです(笑)。
藤:ただ現場はすごく盛り上がっていて、たまたまそこのスタッフが「細かすぎて~」のスタッフと同じだったので、その段階で次の「細かすぎて~」の“内定”をいただいたようなカタチになりまして。
カ:というのも、「細かすぎて~」に出るには、多いときで8次審査まであるオーディションを通過しなきゃいけないんです。それが、このようなご縁で出演させて頂いたら、現場での盛り上がりもすごく良くて、結果的に優勝させていただけたんです。
――「細かすぎて~」の現場の様子はどんな感じでしたか?
カ:ネタが決まって、落とし穴に落ちて(注:このコーナーでは出場者がネタを終えると全員落とし穴に落ちるシステムになっていた)、舞台下にいる待機中の芸人たちのところに行ったら、皆が興奮気味に迎えてくれて、それで「あ、ホームラン打ったな!」っていう感触があって。
――とんねるずさんから直接声をかけていただいたりしたんですか?
カ:収録が終わったあと、石橋貴明さんがスタジオの出口のところに立っていらして、全出場者に言葉をかけてくださるんですよ。そんなことされたら惚れちゃいますよね(笑)。だって結構な時間なんですよ、50人ぐらい芸人がいますから。
藤:それこそオンエアされなかった芸人も含めて全員です。
カ:そこで石橋さんに拍手で迎えられながら「やったね~!」と大賛辞をいただいて、石橋さんに認めて頂いたというのが、本当に嬉しかったです。
――反響はどうでしたか?
藤:以前から相方のほうは別のユニットで「細かすぎて~」に出場していたので、コンビで初めて出たときにボクのほうは正直、「誰やねんコイツ?」っていう存在だったんです。ところが、これをきっかけに皆さんが声をかけてくださるようになって、それがすごく嬉しかったです。
カ:それと、日本全国から営業の依頼が来て、伺った先では僕らとの写真撮影に行列ができたりして。
藤:優勝してからしばらくたつんですが、いまだに『「細かすぎて~」で優勝した』と言うとワーッと盛り上がってくれるんですよね。
■初めて「日本人で良かった」と思いました
――世界を意識された経緯は?
カ:「細かすぎて~」に出場したときに、バナナマンの設楽さんが「海外行けるんじゃないの?」と言ってくださって、そこから意識し始めました。
藤:始めはなんのツテもなかったので、とりあえずユーチューブで同じネタを15カ国ぐらいに翻訳して載せたりしてみました。
カ:ただ、それだけではなかなか伝わらなくて。で、「細かすぎて~」に出演した翌年、同じく海外で勝負したいと思っている芸人何組かで、台湾へ路上ライブをしに行ったんですよ。
藤:そのときご一緒したタンバリン芸人のゴンゾーさんという方が、3年前にやった『Asia’s Got Talent』のパート1に出ていらして、そのゴンゾーさんから「今度パート2があるんですけど、エントリーしませんか?」と誘っていただいて。
カ:それで動画を撮って送ったら、「良かったら出てください」という流れになりまして。
――日本のバラエティの現場と、どういうところが違いましたか?
カ:とにかくお客さんのノリがいいというか、良かったらスタンディングオベーションするし、悪かったらブーイングするし。どちらの感情にしても、すごく出すんですよね。
藤:言葉が分からなくてつらい部分もあったんですけど、そんなふうにお客さんのリアクションが分かりやすかったので、ウケが把握できたんですよね。
カ:それと、日本と違って、いつ出番なのか教えてもらえないんですよね。他の出演者さんと大部屋にいるんですけど、日本だったら自分が何番目に出るとか張り出されてたりするじゃないですか。それが無いんですよ。ずっと待つのみで。
藤:急に「5分後本番です」みたいな感じで。ステージに初めて上がったときの出演者の興奮を撮りたいのか、事前にステージに立たせてもくれなくて。
カ:日本だったら楽屋にステージ上の様子が映し出されてるモニターとか置いてあるじゃないですか。それも無くて。舞台袖から様子を見ようとすると「見ないでくれ」と言われるし。
――本番は緊張されましたか?
カ:逆に当たって砕けろみたいな感じでした(笑)。お客さんの状態も分からない、僕らのような芸風が受け入れられるかどうかも分からない、という状態で出るんで、とりあえず楽しくやろう、と。
藤:逆に何も分からない状態だったのが良かったのかもしれないですね。何を言われているのかも分からないので、ヘコむこともないですし。
カ:あ、でも、日本人ということだけで、少しプラスに観てもらえるところがありました。ステージで「ありがとう」って言うと、お客さんのほうからも「ありがとう」って返ってきたり、知ってる日本語を言ってくれたりして。
藤:日本人がすごい愛されてるな、と感じて、初めて「日本人で良かった」と思いました(笑)。
――反響はどうでしたか?
カ:日本ではリアルタイムでの反響は全然無かったんですよ。
藤:でも海外の方からSNSを通してすごい量のメッセージをいただいたり、フォロワーが増えたりしていって。
カ:今僕のインスタグラムのフォロワーが2500人なんですけど、2300人ぐらいが外国の方なんで、日本語でつぶやいてもノーリアクションだったりするんです(笑)。
――今後の目標は?
カ:2020年の東京オリンピックの開会式のどこかでネタがやりたいですね。安倍首相の横でゆんぼだんぷがネタやったら面白いじゃないですか(笑)。
藤:そのためにはもっと有名にならなきゃいけないんで、たとえばアメリカとかでもさらに知られていかなきゃ、と思ったりしてますね。
2年後に控える東京オリンピックの会場に、彼らのおなかから放たれた美しい音が響き渡るのか? 競技だけではない、新しい楽しみが増えることとなった。さらに今回、日刊大衆の読者の皆様に、彼らから新ネタをプレゼント! ぜひ以下の動画のチェックを!
「日本代表のグループリーグ突破を祝う、芳醇なシャンパンの栓を開ける音」
「日本代表が起こした奇跡に歓喜に沸くサポーターの喜びの涙が一滴落ちる音」
ゆんぼだんぷ(松竹芸能所属)
カシューナッツ(写真左)1986年9月19日、岡山県生まれ。
藤原大輔(ふじわらだいすけ、写真右)1984年2月25日、兵庫県生まれ。