指名手配犯を捕まえるため、毎週「通報ビンゴ」ゲームを開催するアメリカの警察。実際に効果が出ている件

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指名手配犯を捕まえるため、毎週「通報ビンゴ」ゲームを開催するアメリカの警察。実際に効果が出ている件
指名手配犯を捕まえるため、毎週「通報ビンゴ」ゲームを開催するアメリカの警察。実際に効果が出ている件


 アメリカ・テネシー州サリバン郡保安官事務所は、指名手配中の容疑者を捕まえるのに、ユニークなやり方を考えついたことで有名になった。

 昨年末より、毎週、"通報ビンゴ"というゲームを製作しているのだ。指名手配犯たちに数字の入ったボールを割り振り、おみくじよろしくそれをランダムに選んで、勝者(指名手配犯)を選ぶというものだ。

 こうして注目を集めることで、勝者(指名手配犯)の通報率が上がることを期待している。で、実際に効果があったというから驚きだ。
 
・ビンコ形式で勝者(通報対象者)を決める「通報ビンゴ」

 最初のエピソードが公開されたのは、2017年11月15日。特に地元のマスコミにけっこう取り上げられた。

 この変わったゲームの主催者、保安官のウェイン・アンダーソンは、このゲームは指名手配犯の逮捕に、一般市民にも一役買ってもらうための画期的な方法だという。

 選ばれたゲームの"勝者(指名手配犯)"に誰かがピンときたら、警察に通報することができるというアイデアは、警官だけで容疑者の居場所を捜すより効率が上がる。

 まさかと思うだろうが、実際に効果があがっているという。最初の"勝者"は、YouTubeでエピソードが流されてから数時間で逮捕された。


Busted Bingo Episode 1

「一般市民に加わってもらえると、誰かが我々の知らない情報をもたらしてくれるかもしれない。指名手配犯の男や女と職場が一緒だという人がいる可能性がある。いずれにせよ、そんな人たちに通報してもらえるのです」アンダーソン保安官は言う。


・指名手配犯を良く観察することができるので通報率が上がる

 ちゃんとしたゲームと同様、通報ビンゴには独自のイントロや、プレイヤーの写真や割り振られたナンバーを表わしたゲーム盤がついている。

 すべてのエピソードで、数字が入ったいくつかのボールをビンゴマシンに入れて何度か回転させ、ラッキーな勝者を選び出す。

 指名手配犯の写真とその罪状がスクリーンに出てくるので、見ている人は彼らをよく観察することができる。

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 最終的には、アンダーソン保安官が勝者に、愛する者たちにキスをしてさよならを言うようアドバイス。

 「あんたはタフかもしれんが、もう諦めてボーイフレンドに別れのキスをしておいたほうがいいぞ。ママを思いっきり抱きしめておきなさい──そうでないと、我々がかけつけて、あんたを捕まえて刑務所にぶちこんだら、それができなくなるからね」

 アンダーソンは、最初の通報ビンゴ"勝者"のキャリー・ウィンタースにこう警告した。

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・批判もあるが、犯罪者の検挙率を上げるためと割り切る

 通報ビンゴは職業上の規則に反するとか、司法制度をバカにしているといった批判があるにもかかわらず、新しいエピソードが毎週YouTubeやフェイスブックにアップされていて好調だ。

 アンダーソンは、この掟破りなやり方に対して批判があることも十分承知しているが、彼にとっては犯罪者に裁きを受けさせるための勝負の一環なのだ。

 2018年6月27日に公開された通報ビンゴ、第23回目となる。

Busted Bingo Episode 23

 「賛否あるとは思います。でも、いずれにしても、注目を集めるための手段なのです。つまり最終的には、こうした令状を執行しなくてはならない。法律でそうするよう求められているし、義務づけられています。だから、人々の注意を向けさせ、逮捕協力に興味をもってもらえるためにどんな手段を使っても、それをするのがわたしの職務なんです」


・実際に効果がある

 それに、なによりこのビンゴが実際に功を奏しているという事実がある。アンダーソンは、議論を呼んでいるこのゲームが、サリバン郡保安官事務所が、多くの指名手配犯を捕まえる助けになっているという。

 「わたしたちは、毎日24時間、夜も、令状に従って仕事をして、令状が出ている人間を見つけようと努めています。一般市民にも注意してもらって、犯人逮捕にもっと協力してもらえるような新たな別の方法をなにか編み出したいと思っていました。皆さんに言いたいのですが、これはたかがゲームにすぎないけれど、実際に多くの犯人が捕まっているのです。現在、24人の指名手配犯のうち15人を逮捕しました」

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 この通報ビンゴはとてもユニークなので、最近、ドイツの撮影クルーがドキュメンタリー番組を作るためにわざわざミュンヘンからやってきたという。

「警官が自ら創造的で前向きな解決法を見つけ出して、日々の奮闘に対処しているのは、とても興味深いし、印象的だと思った」そのテレビプロデューサーのレナ・レドワは語ったそうだ。

References:.timesnews / wjhl/ written by konohazuku / edited by parumo
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