天才テリー伊藤対談「小林亜星」(2)当時の給料を2日で使っちゃった!? (2/2ページ)
で、さっそく住所を調べて先生の家に行ったの。
テリー へー、行動力がありますね。
小林 会社員の頃から、飛び込みの営業は得意だったの(笑)。たまたま先生はいらっしゃらなくて、自分の曲を入れたテープを置いてきたら、あとで先生から「ぜひいらっしゃい」と手紙をいただいたんです。それで毎週日曜日に先生のお宅で、他のお弟子さんと一緒に音楽の勉強をすることになりまして、しばらくして会社も辞めました。
テリー へえ、ということは、すぐに食べられるようになったんですか?
小林 まあ、細々とですけれど。先輩がキャバレーで演奏しているタンゴバンドのアレンジの仕事を紹介してくれたり、そのうちNHKにも出入りするようになって、やっぱりアレンジの仕事をさせてもらうようになるんです。
テリー ああ、最初はアレンジャーがメインだったんですか。
小林 ただ、アレンジの仕事ってものすごくギャラが安くてね、「こんなの続けていても大して食っていけねえや」と。しかもアレンジの仕事って左脳と右脳で分けると、論理的な左脳の仕事なんですよ。だから左脳ばっかり使ってると作曲に使う右脳が劣化してヤバイな、と感じて、思い切ってアレンジの仕事をやめたの。
テリー 確実な収入を断って、右脳を使うクリエイティブな道へ進みたいっていうのは、大きな決断だったんじゃないですか。
小林 ええ。でも、それがきっかけで、レナウンのCMソングにつながることになりますから。