AIは人は仕事を奪うかもしれないが、同時に新しい可能性も開いてくれる(英研究)
人工知能分野の発展により、数多くの人間の仕事が奪われてしまうのではと心配する声が多く上がっている(関連記事)。
だがそこまでパニックになる必要はないかもしれない。
AIはまた、新しい仕事をも生み出し、差し引きすれば人間にとってわずかに望ましい結果になるだろうからだ。
これは世界158カ国に180,000人のスタッフを擁する世界最大級のプロフェッショナルサービスファーム「プライスウォーターハウスクーパース(PwC)」のレポートの見解だ。
・AIにより奪われた雇用を上回る雇用が作り出される
PwCのレポートによれば、AIと関連技術は、イギリスにおいて今後20年で既存の700万の雇用に取って代わると予測される。しかし同時に720万の新しい雇用を作り出すのだという。
蒸気機関からコンピューターまで、主要な新技術は、既存の仕事に取って代わってきたが、同時に大きく生産性を向上させた。
このために価格が低下し、実所得や消費水準が向上。ひいてはより多くの労働者への需要を生み出す結果につながったなった。
我々の分析は、同じことがAI、ロボット、関連技術にも言えることを示唆している。しかしセクター間の仕事の配分は、このプロセスによって大きく変わることになる
とPwCのチーフエコノミスト、ジョン・ホークスワース(John Hawksworth)氏は声明で述べている。

・業種によってその影響は異なる
あいにく最後の一文は、人によってその影響が異なるということを意味する。
例えば、健康・社会福祉、専門・科学・技術サービス、教育セクターは、仕事が特に増える分野だ。しかし製造、運輸・倉庫、行政といった分野では大きなショックを受けることになる。

image credit:PwC
この割合はイギリスのどの地域でも似たようなものになるようだ。それでもロンドンでは仕事が2パーセント純増と最大の伸びを示すが、北部や中部では1パーセント純減となる。
レポートはあくまでイギリス国内に限ったものであるが、人工知能やロボットに仕事を奪われるのではという警戒感が高まる昨今、誰にとっても興味深い内容だろう。
だがAIによって人の生産性が上がり、新しい仕事を生み出すという見解は、本レポートのみならず、他の調査からも支持されている。
References:pwc/ mashable / written by hiroching / edited by parumo