久本雅美「60歳で結婚して、ウェディングドレスは赤!って…」ズバリ本音で美女トーク
7月に還暦を迎えたばかりの久本雅美さんが、「美女トーク」初登場! 公開中の主演映画『イマジネーションゲーム』の撮影秘話から、テレビでもおなじみ(!?)の“恋愛妄想トーク”まで、内容盛りだくさんでお届け!
――映画『イマジネーションゲーム』で初主演。映画の仕事自体、14年ぶりだそうですが、プレッシャーはありました?
久本 実は2年ぐらい前にお話をいただいていて、プレッシャーよりは、良いものを作ろうという思いのほうが大きかったですね。
――大手ゼネコンで部長を務める、仕事一筋の独身キャリアウーマンという役どころですね。
久本 私が演じた女部長・真紀子は、職場では厳しくて怖いタイプ。だから、撮影中はいつもの“久本雅美キャラ”は消してくれって、畑泰介監督からはアドバイスを受けましたね。ちょっと油断すると「久本さん出てますよ~」と注意されちゃいました(笑)。
――そうだったんですか。映画冒頭で、オフィスの中を颯爽と歩く後ろ姿は、それだけで“デキる女”って感じがしますね。
久本 そう言っていただけると大変ありがたいです。あのシーンでは、部下から「おはようございます」って声を掛けられても、相手の顔を見ないで「おはよう」って返していますけど、実際にああいう人いますもんね。
――います、います。
久本 私もときどきマネージャーにそういうふうに言いますけど(笑)。そういう意味では仕事に対する集中力と真剣さ、そこで成果を勝ち取っていくという自分の戦いがあるんでしょうね。特に男社会だと、どこか踏ん張らなきゃいけない……って思いがね。
――そんな彼女が心の拠り所にしていたのが真夜中のゲーム。“女神様”と称して、路上で下着を脱ぎ、街中に隠すところをSNSで生中継。ヒントを頼りにユーザーに探させる――というゲームですが、かなり強烈ですね(笑)。
久本 あれ、ホントにあるらしいですよ! ネット上でああいうやりとりって。
――え、そうなんですか!?
久本 真紀子としては、男たちが喜んで自分のパンツをゲットしている姿を見て、女性としての存在価値を確認していたんでしょうね。女として見てほしいという気持ちをSNSで満たしていたんだと思います。
――劇中では、パンツを脱ぐシーンにも挑戦されていましたよね。
久本 携帯で自撮りしながら……というのは、ホントに私がやったんですよ! リアルだったでしょ。
■元AKB48板野友美は大食い?
――すごく美脚で驚きました!
久本 普段、ロング・スカートやパンツルックが多くて、なかなか脚を出す機会がないからね。
――あの脚ならダマされちゃいます(笑)。
久本 キャハハハハ(手を叩きながら爆笑)。まさに女神様かと思っちゃうよね。もう、私生活でもやっちゃおうかな(笑)。共演の板野友美ちゃんからも「美脚にびっくりした」と言われて。
――今回は元AKB48の板野友美さんとW主演で、板野さんは若くして結婚した専業主婦役なんですよね。
久本 これまでバラエティ番組ではちょいちょいご一緒させてもらったけど、ガッツリ共演というのは初めて。AKB48の中でもクールというか、キャピキャピしていない感じがあって、自分の芯や考えをしっかり持っている人なんだなって思いましたね。プロ意識が高くて。あと、今回は新たな発見がありました!
――なんですか?
久本 友ちゃん、あんなにナイスバディなのに、すごくよく食べるんですよ! お弁当と一緒におうどんを頼んだらペロッて。すごくないですか(笑)!? その豪快さにも驚かされましたが、何より自然体で、いいお芝居ができたのはとても良かったですね。
――ところで、今回の映画のテーマの1つに“女性の幸せ”がありますが、久本さん、かつて女性誌のインタビューで“理想の結婚”について、大量に条件を挙げていましたね。
久本 ありましたね~。自分で書いていくうちに面白くなって、最終的に47項目になっちゃって(笑)。
――47項目!?
久本 誠実で思いやりがあって、仕事ができて経済力があってセンスが良くて、海外旅行に連れて行ってくれて、マッサージがうまくて……とかってね。でもこのとき、この47項目をホントに失くさないと結婚できないなってつくづく思いました。
――そうですか……。
■人生のパートナーは必要
久本 60歳になりましたけど、人生のパートナーが必要だなと思うことは増えてきましたね。母には、“結婚はしなくてもいい。ただし、彼氏は持ちなさいね”と言われてきたんです。じゃないと、心がギスギスするから。心の栄養ですね。今はね、ギャグでは「首が座ってればいい」って言っているんですが、やっぱり、穏やかで一緒にいて安心できるような、器のデカい大人が良いかなって。一緒に笑い合える人、お茶が飲める人がいいです。それと、私の仕事に対して、どうぞ自由にやってくださいって寛容に言ってくれる人。
――そうなると年齢的には同世代ですかね?
久本 ま、いって55から62~63ぐらいまでの間かな。今の時代、10歳ぐらいの差だったらキャパとして全然ありだと思うけど、でも50歳は超えててほしい。
――これでかなりの年下と結婚されたら――。
久本 笑っちゃうよね(笑)。でも、無理だと思う。体力的についていけない!
――言われたい口説き文句とかってありますか?
久本 考えたことないな~。でも、私みたいな仕事をやっていると「お前、一人でも生きていけるだろ」的に思っている人が多いので、「なんだかんだ言っても、俺がいないとダメでしょ」ってポロっという感じね。うん、コレがいいね。こう言われたら、ちょっと号泣するね。
――それって、働く女性共通の理想の言葉かもしれませんよね。
久本 そうだよね~。しかも、ちょっと上から目線のほうがいいね。年に関係なく。
――ちょっとS的な……。
久本 もちろん、苦手な人に言われたら「うるさいな、あなた!」って腹立つけどね(笑)。ちょっと良いなって思える人だったらね、上から目線だけど穏やかに優しくね。ちょっと諭すような感じで言ってくれたらね。良いよね。……って、(記者に向かって)こういう話、興味ないでしょ!?(笑)
――いえいえ、そんなことないですよ(汗)。
久本 私さ、さっきからそれ気になるんだよね~。(記者が着ているTシャツを指さしながら)そのTシャツに書かれている“非力”って文字が(笑)。
――へっ!?
久本 なんでそのTシャツ着て来ようと思ったの?(笑) そういう面白Tシャツ、他にも持っているでしょ? 以前、舞台やったときに裏方さんが毎回、そういう面白Tシャツ着てきてね、すごく癒されたんですよ。
■主演舞台でサプライズ!?
――いやぁ、まさか僕のTシャツにまでツッコまれるとは。さすがのバラエティ力ですね。ま、このTシャツの話は横に置いておきまして、9月には主演舞台『マチャミの婚前披露宴 還暦すぎてもヨロちくび~!』がありますね。
久本 これ、50歳のときにも同じコンセプトでやったんですが、まさか第2弾があるとは思っていなかったです(笑)。テーマとしては、「結婚披露宴をやりますよ、お祝いに来てね」ってことなんですけどね。だからたくさんのゲストの方が来てくださって、お祝いの歌を歌ってくれたり、私もネタをやったり。ただし最後の最後まで旦那は現れません! サプライズはなしね(笑)。
――東京公演は東京国際フォーラム! ここで披露宴できる方っていませんよ。
久本 ねっ。ホントは60歳で結婚して「ウエディングドレスは白だけじゃないのよ、赤もあったのよ!」って言いたかったけど、完全にネタになってしまいました(笑)。50歳で、大阪で公演したときに、お客様に必ず私の結婚式にはご招待しますって言ったんだけど、10年ってあっという間だね。
――どんどんお客さんの数が増えていきそうですね。
久本 私が今“非力”です。ホント力ないわ~(笑)。
――次の目標は“古稀”ですか?
久本 キャハハハ(笑)。それまでには何とかしますよ。
――ちなみに還暦からの抱負は何かありますか?
久本 一周回ってまた一からやり直すって言うじゃないですか。昔に比べたら、体力は落ちていますけど、元気で舞台に立てたり、お仕事をまだまださせていただいていますので、生涯現役として、生まれ変わった気持ちで暴れまくりたいですね。
――初心忘るべからず、と。
久本 そういうことですよね。うちの母が「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」ってよく言われていたので、やっぱりどこまでも誠実に謙虚で、それでいて大胆にやっていけたらいいなって思っているので、私らしい輝きでもって、皆さんに喜んでいただければな、って思いますね。
還暦を迎えても、なお第一線で活躍し続ける久本さんのパワーには頭が下がるばかり。さすがのツッコミには記者もタジタジ! “バラエティの女王”の実力を、まざまざと感じるインタビューでした!
久本雅美(ひさもと・まさみ)1958年7月9日、大阪府生まれ。A型。T154。1981年、劇団東京ヴォードヴィルショーに入団。1984年に柴田理恵らとWAHAHA本舗の設立に参加。以降、舞台をはじめ多くのバラエティ番組で司会やレギュラーを務め、またドラマにも出演し活躍中。9月22日より生誕60周年記念イベント『マチャミの婚前披露宴 還暦すぎてもヨロちくび~!』が大阪を皮切りに全国5都市で開催予定。