拳銃だって自宅で作れる時代。3Dプリンター銃の設計図公開をめぐりドタバタ騒ぎが繰り広げられる(アメリカ)

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拳銃だって自宅で作れる時代。3Dプリンター銃の設計図公開をめぐりドタバタ騒ぎが繰り広げられる(アメリカ)
拳銃だって自宅で作れる時代。3Dプリンター銃の設計図公開をめぐりドタバタ騒ぎが繰り広げられる(アメリカ)


 アメリカ・テキサス州の非営利団体「ディフェンス・ディストリビューテッド(Defense Distributed)」が提供しようとする、ある無料サービスが大問題となっている。

 3Dプリンターで製作する銃、通称「ゴースト・ガン(ghost guns)」の設計図をオンラインで公開して無料でダウンロードできるようにするというのだ。

 設計図を無料でダウンロードできるってことはつまり、3Dプリンターさえあれば誰でも簡単にプラスチック製とはいえ銃を製作できてしまうことになる。

 また、オンラインでの公開ということで、アメリカだけの問題ではなさそうな気もするが、8月1日からウェブサイト「Defcad」で公開される予定だったんだけどすったもんだがあったようだ。

・3Dプリンター銃の設計図公開をめぐる騒ぎ

 「ディフェンス・ディストリビューテッド」のコーディ・ウイルソン氏(30歳)が3Dプリンター銃をオンラインで初めて公開したのは2013年のこと。

 製造法も公開していたが、アメリカ国務省は武器国際取引に関する規則(ITAR)に基づいてそれを削除するように命じた。

 ウイルソン氏は「表現の自由を脅かされた」として提訴。それから両者譲らぬ法廷闘争が繰り広げられ、今年6月にドナルド・トランプ政権とようやく和解することとなった。

 3Dプリンター銃の設計図をオンライン上で公開することを認められたウイルソン氏は「Defcad」を再開し、8月1日から本格的に始動する予定だった。

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image credit:Defcad(設計図は削除済み)

・ワシントン州などが差し止めを求めて提訴

 ところが7月30日、ワシントン州など8州とコロンビア特別区が、オンラインでの3Dプリンター銃の設計図公開を阻止するべく訴訟を起こした。

 「銃の設計図を簡単にダウンロードできることは想像以上に危険だ」などとして、反対する声が多くあがったためだ。

 その結果、7月31日に連邦裁判所は「ディフェンス・ディストリビューテッド」に対して仮差し止め命令を出した。

 5年越しの復活を果たすはずだった「Defcad」は土壇場でそれを禁じられてしまったのである。

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・オンラインには危険な情報がすでにいっぱい?

 しかし、実はウィルソン氏は、7月27日ごろから「Defcad」に3Dプリンター銃の設計図をアップロードしていたらしい。

 そのため、3Dプリンター銃の設計図が少なくとも数千回はダウンロードされたようだ。

 この騒ぎについてウィルソン氏は、

「ゴースト・ガン」が安全を脅かすことになるだって?そんなことまったく思わないよ。すでに起こっていることを、一つのサイトにただまとめただけのことさ。インターネットでは拳銃だけでなく大砲の作り方だって共有されているし、そんなの周知の事実じゃないか。我々の文化をより直接的なものにしただけだよ

と語っている。

 現在、「Defcad」にて3Dプリンター銃の設計図は公開されておらず、「ディフェンス・ディストリビューテッド」は「復活に協力を」と支援を呼びかけている。

References:Dezeen / Defcad / Design taxiなど / written by usagi / edited by parumo
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