秋津壽男“どっち?”の健康学「加齢とともに起こる体の変化とその影響「湿しん」と「ほくろ」はどっちが危険?」 (2/2ページ)

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手足以外にも胸や背中、腹、顔にできることもあり、大きさが6ミリを超え、色が黒以外に青や白、灰色、茶色であったり、表面が隆起しているなどの症状もメラノーマの可能性が高く、しだいに大きくなるなど変化が早い場合、がんが成長していると考えられます。

 こうした皮膚がんは非常に転移が早く、予後も悪いのが特徴です。近年、オプジーボという薬ができたおかげでメラノーマも治るようになりましたが、それまでは転移防止のため手足を切断するしか治療方法がありませんでした。

 メラノーマではなくとも、盛り上がったほくろで表面が割れているようなケースも、皮膚がんの可能性があります。こちらは基底細胞がんと呼ばれ、皮膚の最下層にある細胞から発生するがんであり、多くが高齢者の顔面(特に鼻やまぶたの周辺)に発生します。

 初期は黒や黒褐色で軽く盛り上がっており、多くはほくろと勘違いしますが、時間の経過とともにゆっくりと大きくなっていき、しだいに硬い腫瘤を形成します。皮膚がん全体の4分の1が、この基底細胞がんです。かゆみや痛みこそありませんが、ほくろがしだいに大きくなり、表面がザラザラしている場合、皮膚がんの可能性を疑ってください。出血するほくろは特に危険です。

 こうした皮膚がんの発症は年間7000人と言われていますが、他のがんと比べて再発の可能性が低いのも特徴です。外科手術での除去など正しい治療が有効となりますので、早めの受診をしてください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

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