西川史子、東京医科大の「男子優先は当たり前」の爆弾発言が物議に (2/2ページ)
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西川史子
■ドクターXは夢物語か、外科の女性比率1.9%の現実
たしかに医療の現場では、「医師の総も増えているのに、”医師不足”は解消されない」という不思議な現象が起きている。厚生労働省は10年前から医学部の定員を大幅に増加させ、16年末時点の医師の総数は31万9480人で過去最多を記録した(厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師調査」)。にもかかわらず、外科医をはじめ、内科医、救命医などを志望する学生も減少。特に外科医は数十年の内に、半数近くまで落ち込むとの見方もあるほどだ。
『日本の医療のなにが問題か』(NTT出版/吉田あつし)でも、西川の指摘同様「女性医師の診療科選択は皮膚科、眼科などに集中し、逆に外科を選ぶ率は低い」との見方が示されている。外科の勤務医にもなれば、「毎日7時~20時まで勤務する上、緊急手術が続いて何日も病院に泊まる生活が50代になっても続く」(病院関係者)とも言われ、これでは女性は体力的に選ぶことすら厳しい。外科医の女性の比率がわずか1.9%(厚労省・2014年)というのも頷ける話なのだ。
同医大の不正受験が孕む問題はただの「女性差別」だけではなさそうである。こんな『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)も逃げ出すような、労働環境自体を改善しないと、せっかくの女性の医療現場進出も弊害を生むばかりではないだろうか。