営業(おとこ)たちの挽歌 第3話「プレゼンの流儀」







第一話『名刺のこころ』はこちら。
第二話『接待の根っこ』はこちら。
あとがき

著者近影
左:高山洋平
株式会社おくりバント社長。この漫画の原案者、モデル。年間360日飲み歩くプロ飲み師。自称営業マニア。こんな風貌だが、住宅ローンの審査はちゃんと通過しているし、娘たちの運動会にもちゃんと参加する。
右:サカイエヒタ
株式会社ヒャクマンボルト社長。この漫画の原作者。高山の家から5分の場所に住んでいるため、打ち合わせと称して急遽近所の公園に招集されることも。根深い高卒コンプレックスを抱えている。
さてさて、今回はプレゼンがテーマでしたね。漫画ではスクラッチや画数を用いるなど資料に工夫がされていました。
やっぱそこは愛よね。ゴクゴク。
愛? 酔っ払ってるんですか?
プレゼンってのはやっぱりどれだけ相手のことを知っているかが重要なんですよ。事前のリサーチを徹底すれば相手が喜ぶプレゼンの方法が見えてくる。
たしかに漫画の中でも事前に相手が「スピリチュアルオタク」であることはわかっていましたね。事前のリサーチってSNSチェックとか、やっぱりネットからディグればいいんですかね。
ネットはもちろんだけどさ、トラップを仕掛けることも重要だよ。つまりは罠、ね。罠。
罠? どういうこと?やっぱり酔っ払ってるんですか?
大抵プレゼン前には一度挨拶なんかで相手に会うでしょう。そのときにあらかじめこちらもトラップを用意しておいて「この人は映画のセリフを真似た言い回しに気づくか?」とか「バンドTシャツに食いつくか?」って探るんですよ。
なるほど。営業先にバンTを着ていくかどうかは別にしても、こちらでわかりやすい罠を用意して、どんなものに精通している人物なのか探るんですね。あとはその人に合わせたプレゼンを用意すると。
そうそう。あとよくプレゼンで失敗しがちなのは、渡した資料を相手が自分のペースで読み進めちゃうパターンね。
ああ〜あるある! まだ説明してる途中なのにどんどんめくっていっちゃう人いますね。あれ焦るんですよ。
まあプレゼンが退屈だったり、資料を見ればわかるようなものだったりするとそんな風になっちゃうよね。そんな時は紙芝居屋になるといいよ。ゴクゴク。
なるほど、相手に資料を渡さずに紙芝居屋さんのようにこちらが主導権を握って資料をめくっていくんですね。
そうそう。あとは鉄板焼き屋パターンね。資料を1ページずつ配っていくの。嫌でも先に進めないでしょう。まあ、とにかく相手を退屈にさせないってことが重要だね。プレゼンは楽しくさせてナンボだから。ゴクゴク。
………っていうか高山さんって資料とか作るんですか? あんまりイメージないんだけど。
ほぼ作らないね。パワポとかそういうITっぽいのわかんないからね。相手に伝わるかどうかはもう気合いと根性だよね。ゴクゴク。
御社、インターネットの会社ですよね………?
〜7月某日、中野のバーにて蝉の声をBGMにレモンサワーを傾けながら〜
(原案/高山洋一 原作/サカイエヒタ 漫画/丸岡九蔵)