「夏の甲子園第57回大会」史上初めて過去の優勝投手が優勝監督に (2/2ページ)
特に磐城戦では計23安打、しかも全員が2安打以上を放つ史上初の“全員ダブル安打”を記録。小川は4安打4打点の大暴れだった。
迎えた決勝戦の新居浜商(愛媛)戦は、準決勝の広島商戦で肩に違和感を覚えていた小川が10安打を浴び、4失点。8回表も1死満塁のピンチを招いたが、これを何とかしのいだ。そして4‐4の同点で9回裏習志野の攻撃へ。すると2死ながら一、三塁のチャンスをつかむと6番の下山田清が右前安打で5‐4のサヨナラ勝ち。劇的な幕切れで習志野は8年ぶり2度目のVを、石井はエースとしても監督としても母校を優勝へと導くこととなったのである。なお、この年の習志野は5試合通算で67安打を放ち、チーム打率も当時の大会新記録となる3割9分をマークしていることを付記しておきたい。
(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=