「ベッドシーンの天才」津川雅彦の冥福を祈る1本『ひとひらの雪』 (2/2ページ)
エロスの“最強カルテット”の作品だけあって、濃厚な濡れ場の連続だが、当時大いに話題となったのが“孔雀セックス”。喪服姿の秋吉の裾をめくって、津川がバックから挿入するサマがまるで孔雀が羽を広げたようで大いにウケた。秋吉がとろんとした目付きになり、口を半開きにしたその表情、喘ぎ声は真に迫っていた。
津川氏が40代半ばの作品で、当時インタビューしたときに「男は40代が勝負。この年代で良い仕事をしてこそ」と語っていたが、まさに映画やドラマでそれを実践していた。あれから30年余、“孔雀セックス”で故人の冥福を祈っても、津川氏はきっと笑って許してくれるはず。
(映画評論家・秋本鉄次)