「夏の甲子園第71回大会」縦縞の強豪・帝京が平成最初の覇者に (2/2ページ)
失点1での優勝は74年第56回大会での銚子商(千葉)以来の快挙だった。
夏2度目の優勝はこの6年後の95年第77回大会。この時も何かの偶然か、同年春の選抜で初戦敗退していた。投手陣を整備して挑んだ夏は本家穣太郎と2年生の白木隆之の2本柱でまさかの快進撃。初戦の日南学園(宮崎)戦を延長11回、2‐1のサヨナラ劇で競り勝つと続く東海大山形戦は8‐6で打ち勝つ。東京都対決となった準々決勝の創価(西東京)戦は8‐3で圧倒し、準決勝の敦賀気比(福井)戦は2‐0と今大会初の完封勝利で夏2度目の決勝戦へと進出。“北陸勢初の甲子園制覇”を狙う星稜(石川)との対戦となったが、星稜の本格派左腕・山本省吾(元・オリックスなど)に7安打を浴びせ3得点。投げては2年生の白木が1失点完投し、3‐1。みごとに夏の選手権2度目の優勝を飾ったのである。
(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=