「夏の甲子園第99回」広島・中村奨成を制した花咲徳栄が埼玉県勢初優勝! (2/2ページ)

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エラーと2四死球で掴んだ2死満塁のチャンスから2点適時二塁打が飛び出し、花咲徳栄がついに2点をリードしたのだ。

 だが、粘る東海大菅生も土壇場9回裏に、4回途中からリリーフ登板の清水を攻めて3本の長短打で6-6の同点に追いつく。結局、試合が決まったのは延長11回だった。4本の長短打を集中させた花咲徳栄が決勝点となる3点を奪い、決着をつけたのだ。放ったヒットは花咲徳栄が13安打、東海大菅生が12安打。まさに打ち合いを制しての決勝戦進出であった。

 埼玉県勢悲願の夏の甲子園優勝をかけての決勝戦。相手は名門・広陵(広島)。この大会、1大会個人最多本塁打となる6本を放った中村奨成(広島東洋)が主軸を打つなど広陵も強力打線で勝ち上がってきており、打ち合いが予想されたが、試合は初回に西川の2点適時打で先制した花咲徳栄が一方的に主導権を握る展開に。結局、計16安打で14得点。網脇と清水の投手陣も13安打を喫しながら要所を締め、4失点に抑えた(注目の中村には3安打を浴びたものの、本塁打と打点を許さなかった)。14-4での圧勝だった。この大会での花咲徳栄打線は6試合で計70安打61得点。まさに“打力”を全面に押し出しての超攻撃的野球で、埼玉県勢として初めて夏の頂点へと駆け上がったのである。今年は北埼玉代表として出場し、2回戦で横浜に惜敗。埼玉県勢として2年連続の夏の大会優勝の夢は8月16日に二松学舎大付と対戦する浦和学院(南埼玉)に託されている。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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