中国、マッハ5.5で核兵器を射出する超音速兵器「星空二号」の実験を実施
8月3日、中国政府が超音速航空機の実験に成功した。将来的に音速の5.5倍の速度で核ミサイルを射出できるようにもなるという。
星空二号と呼ばれる航空機は、時速7,344キロで飛行し、急速な方向転換が可能であると伝えられている。その潜在能力は既存のミサイル防衛システムを突破できるだけのものだ。
・星空二号打ち上げ
Military news: China tests hypersonic aircraft Starry Sky-2
中国北西部の秘密基地で実施された星空二号の打ち上げを撮影した映像には、まるで多段階ロケットのような姿が映し出されている。
星空二号はランチャーと切り離されると、本体の動力を使いマッハ5.5(音速の5.5倍)で400秒間飛行を続けたと中国国営新聞チャイナデイリーは報じている。
その後、高度29キロでいくつかの動きを試し、指定された地点に着陸。結果は大成功だったと賞賛されている。

・現在のミサイル防衛システムですら捕捉困難
星空二号は北京の中国航天空気動力技術研究院で開発されたウェーブライダーである。
ウェーブライダーはその名から推測できる通り、なめらかな矢のような形状の飛行機で、機体の衝撃波によって圧縮された空気から揚力を得るように設計されている。
これによって超音速(マッハ5以上)を維持し、同時に急激な方向転換を実現する。ゆえに現在のミサイル防衛システムですら捕捉することは困難である。

・アメリカ・ロシア・中国の超音速兵器の開発競争
実戦配備は数年先だろうが、中国軍の専門家ソン・ジョンピン氏が環球時報で話したところによると、実験の成功によって中国は超音速兵器の開発競争において米国やロシアと肩を並べることになった。
3月、プーチン大統領は超音速兵器(コードネーム「アヴァンガード(Avangard)」)の開発を急ピッチで進めていることを発表。それによるとマッハ20という飛行能力を備え、2020年には実戦配備が可能になるとのことだ。
ロシアの超音速兵器、アヴァンガード
Russia MOD - Avangard Hypersonic Nuclear Capable Glide Vehicle Test Firing
一方、アメリカ米国もまた自国製超音速兵器の開発を積極的に行っている。ロッキード・マーティン社は、超音速ミサイル開発を行う10億円規模の契約を空軍と締結したと発表している。
アメリカの超音速兵器
AMERICA’S HYPERSONIC MISSILE
References:scmp / chinadaily/ written by hiroching / edited by parumo