「夏の甲子園第40回大会」ダークホースの柳井が山口県勢初V (2/2ページ)

アサ芸プラス

柳井打線も高知商のエース・森光正吉(元・阪神)の前に7回まで手も足も出ない状態だったが、8回裏に棟居英二に殊勲のタイムリー三塁打が飛び出し、決勝の1点を挙げ、1‐0で勝利。ついに決勝戦へと進出することとなったのだった。

 決勝戦の相手は、この大会5試合で80奪三振の大会記録を打ち立て、超高校級左腕と謳われた板東英二(元・中日)擁する徳島商だった。だが、この日の板東は準々決勝での球史に残る魚津(富山)との延長引き分け再試合の疲れがあったのか、球に球威がなかった。柳井は2回裏に1死からの連続安打と2つの四球、さらに右前適時安打で3点の先制に成功。さらに4回裏に1点、8回裏にも3点を加えて試合を決定づけたのである。柳井の各打者は大振りせず、選球眼も確かで計14安打を放つ猛攻ぶり。投げては友歳が横手からシュート、上手からのカーブを巧みに決め、徳商打線をわずか4安打に抑え込んだ。この大会最後の試合で7‐0と初めて圧勝したのであった。接戦続きだっただけにこの柳井の優勝は“番狂わせの優勝”とも言われたが、バットを短く持って鋭く当てる。バントも確実に決め、点を重ねる。好守で友歳を盛り立てる。まさにチームワークでつかんだ栄光であった。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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