大阪桐蔭の怪物を完璧に抑え込んだハンカチ王子が輝いた夏の甲子園88回大会 (2/2ページ)
駒苫は2番・三木悠也が中堅への本塁打を放って先制する。だが、その裏、早実も二塁打の桧垣晧次朗が駒苫の中継ミスで三塁に進み、4番・後藤貴司の中堅飛で同点に。結局、このあとは両軍とも得点出来ず、15回を戦い抜いての引き分け再試合となったのである。この試合、15回を完投した斎藤は16奪三振をマークしたものの、再試合では4連投となり、その疲れが懸念されていた。
その決着の時。早実は初回に2四球2安打で1点を先制する。ここで駒苫はすかさず、田中をリリーフに送ったが、早実は2回裏に1番・川西啓介の左翼線への適時二塁打で1点追加。さらに6回裏、7回裏にも適時打で計4得点。投げては斎藤が鉄腕ぶりを発揮し、8回を終わってソロ本塁打のみの1点に抑えていた。さらに最終回に3番・中沢竜也に2ランを打たれ1点差にまで迫られたが、斎藤は最後の打者・田中との対決を三振に仕留めた。
その最後の7球目は144キロの渾身の直球。早実の長年の悲願“夏の全国制覇”、ついに達成なる。駒苫の3連覇を阻んだのは、初出場から88回も待った超名門校の意地だった。
(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=