堂林翔太擁した中京大中京が夏の甲子園最多優勝を果たすまでの「名門の軌跡」 (2/2ページ)
結果は0‐0で迎えた延長25回裏に中京商が無死満塁からボテボテの二塁ゴロでサヨナラ勝ち。吉田は4時間55分にも及ぶ死闘で25回、336球を投げ完投。被安打8、19奪三振で完封勝利を収めたのだった。
この翌日の決勝戦でも吉田は鉄腕ぶりを発揮。平安中(現・龍谷大平安=京都)に1失点の完投勝ち。1回裏に奪った2点を守り切り、ここに夏の選手権史上初、現在でも唯一となる3連覇を達成したのであった。なお、吉田の春夏通算23勝は甲子園最多勝である。
この後、同校は37年第23回大会でエース・野口二郎(元・阪急など)が5試合でわずか4失点の快投を見せ、4度目の優勝を果たす(翌年春も優勝し、史上2校目の夏春連覇達成)。戦後は54年第36回大会で左腕の中山俊丈(元・中日)を擁し5度目のV。さらに66年第48回大会ではエース・加藤英夫(元・近鉄)を中心に史上2校目となる春夏連覇を達成した。
その後は甲子園優勝から遠ざかっていたが2009年第91回大会、エースで4番の堂林翔太(広島東洋)が大活躍。43年ぶりの夏制覇をもたらした。この優勝で広島商と並んでいた夏の優勝回数6回を抜き去り、歴代単独最多優勝となったのである。
(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=