冷たいビールでも一緒に飲まないか?自殺者を思いとどまらせた2人の男性の機転(アメリカ)
アメリカ、ミネソタ州セントポールの飲料会社で働くクワミ・アンダーソンさんとジェイソン・ゲーブルさんは同じトラックに乗り、日々人々のもとにビールを届けるのが日課だ。
そんな2人は先週の水曜日、いつものように会社の運送トラックに乗っている際に、自分の目を疑う光景に遭遇した。
立体高速道路の陸橋にあるフェンスに足をかけている男性を目撃したのだ。
もし橋から落ちたら男性の命はないだろう。思わずトラックを止め、アンダーソンさんと同僚はフェンスに走り寄った。
image credit:Facebook
・フェンスに足をかけ飛び降りようとする男性を発見
運転手だったゲーブルさんが車を止め、すぐさま911通報。その間にアンダーソンさんは、飛び降りようとする男性に声をかけた。
「あの、どうかしましたか?もし飛び降りようとしているなら、決してそんな必要はないんですよ。」
フェンスに足をかけている男性は「私のことなど知らないだろう。どうでもいいじゃないか。何で救おうとなんてするんだ。かまわないでくれ。」とすげなく答えたという。
それに対し、アンダーソンさんは「どうでもよくないから声をかけたんです」と答えた。
・会話をして時間を稼ぐ内に見つけた互いの共通点
アンダーソンさんは、911に連絡はしたものの、警察が到着するまで、男性が飛び降り自殺を実行してしまわないよう時間稼ぎをする必要があると感じたそうだ。
「昔、デンゼル・ワシントンが警官役をやっていた映画のことを思い出したんです。なぜだか分からないけど、ただ警察の到着を待っているだけじゃああの男性は逝ってしまうと思いました。到着まで話をして気をそらさなくては、と思っていました。」と後にコメントしていた。
アンダーソンさんは、実にその後1時間以上も男性と会話をし続けた。その会話は警察が到着してからも続けられたという。
話をするうちに2人の間にいくつかの共通点があることが分かった。生まれた環境、家が近所であること…抱えている悩みにも似たものがあったという。
・無事に保護!
そしてアンダーソンさんは「もしよかったらフェンスから降りて冷たいビールを飲まないか?トラックにあるんだ。」と男性に声をかけた。
だが、男性がアンダーソンさんとビールを飲むことはできなかった。フェンスから降りた際に救急隊員に保護されたためである。
こうしてアンダーソンさんとゲーブルさんの人命救助は無事に終了した。
アンダーソンさんは「近所に住んでいることもわかったので、今度改めて彼を誘って乾杯したい。」とコメントしたそうだ。
縁とは異なもの味なもの。この日ゲーブルさんは気まぐれでいつもと違うところで曲がり、いつもと違う道をトラックで走っていたそうだ。結果として、一人の人間の命が救われることとなり、小さな友情の芽も生まれた。
「いつもと違うルートを走ったのも神の思し召しですね。」とゲーブルさんはコメントした。
References: SunnySkyz/Facebook/Twin Cities.com/など / written by kokarimushi / edited by parumo