人間の1年は犬や猫の7年説は個体差による。獣医師が説明する、犬と猫の本当の意味での年齢 (2/2ページ)
現代の獣医は、アメリカ動物病院協会の犬のライフステージ(成長段階)ガイドラインをベースにして、犬の生涯を6つのカテゴリーに分類している。
子犬期、ジュニア期、成犬期、成熟期、シニア期、老年期だ。成長の度合いでみるライフステージは、単一の数字を割り当てるよりも、年齢を考えるのにより現実的な方法だ。人間の健康上の助言も、何歳なのかということよりも、発達の段階に基づいている。

・犬の成長段階
獣医は犬の寿命を、発達指標をベースに6つのカテゴリーに分類している。下記の年齢分類は中型犬のケース。小型犬は長生きする傾向にあるが、大型犬はそれに比べて寿命が短い。
子犬期(0~0.5歳):生まれてから成熟するまで
ジュニア期(0.5~0.75歳):生殖の成熟、発達途上
成犬期(0.75~6.5歳):成長の停止、生殖的、生体構造的な成熟
成熟期(6.5~9.75歳):平均寿命の残り半分から25%
シニア期(9.75~13歳):平均寿命まで残り25%
老年期(13歳以上):平均寿命超え
犬種とそれに伴うサイズの違いは、寿命に大きく関係する要素のひとつで、個々の犬にとって次に重要な要素は栄養と体重だ。
だが、これではまだあなたの犬の実年齢は?という質問の答えにはなっていない。
ドッグイヤーに基づいて、あなたのマックスくんが高校を卒業するところなのか、引退の準備をする時期なのかを特定するのには、こうした成長段階が助けになる。平均寿命のグラフの間に、犬と人間の発達指標を並べることで、おおよその比較ができる。

・あなたの犬はドッグイヤーでは何歳?
人間と犬のライフステージを合わせることで、獣医はあなたのペットのドッグイヤー年齢に迫ることができる。
横軸はカレンダーの年月を表わし、縦軸はドッグイヤーを示している。

image credit:Journal of the American Animal Hospital Association (2012)
犬の体の大きさによって寿命は違うため、小型、中型、大型、巨大型の犬の年齢の割合はそれぞれ少しずつずれている。
・猫の成長段階
同様にして、猫の場合も、アメリカ動物病院協会らのライフステージガイドラインがあり、やはり子猫期、ジュニア期、青春期、成熟期、シニア期、老年期という6つのカテゴリーに分けられている。
健康な猫はだいたい同じ体の大きさなので、それぞれのライフステージでの年齢の違いはあまりない。

・あなたの猫はキャットイヤーでは何歳?
人間と猫のライフステージを合わせることで、あなたのペットがキャットイヤー年齢(縦軸)でおおよそ何歳なのか、普通のカレンダーの年数(横軸)からわかる。

image credit:The Conversation, CC-BY-ND Source: AAFP-AAHA Feline Life Stage Guidelines (2010)
犬年齢、猫年齢であなたのペットの実年齢を知ることで、獣医が成長段階を特定することができる。これが重要なのは、発達段階別の健康管理は動物たちにとって、単にその寿命を延ばすだけでなく、生活の質も上げることにつながるからかもしれない。
医師たちはすでにこの概念を人間の年齢別対応にも応用している。

・年齢に応じた処置を
普通の人間の幼児に腸内視技術は必要ないように、普通の子犬、子猫にも甲状腺のチェックは必要ない。
成人女性には定期的にマンモグラフィーが必要であるように、大人の猫には年に一回、腸内寄生虫の検査が必要だ。もちろん、このガイドラインは、医師や獣医が人間や動物の患者を診察したことをベースに議論されたことだ。

人間のケースのように、あなたのペットの総合的な健康状態は、良くも悪くも実年齢に影響を与える可能性がある。
だから、次にあなたの大切なペットを獣医に連れて行くときは、ペットの発達段階について話し、それに伴う健康助言をもらうのがいい。
体調の異常に注意し、健康体重を維持すれば、あなたのペットが文字通り青春時代を過ごして長生きする助けになるだろう。
References:aaha / popsci/ written by konohazuku / edited by parumo