福本豊×江夏豊「プロ野球豪快放談」<「最近の球界」にモノ申す編>(2)「王ボール」と「長嶋ボール」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

福本 アウト、セーフの判定は、やってる選手がいちばんわかってる。昔はクレームをつけても「黙っとけ」言われて終わりやった。あんまりしつこく言うと、向こうも意地張ってくるから、黙ってニコッと引き下がるようにしてた。

江夏 例えば、ショートが三遊間の深いところからすばらしい送球をした時に、微妙なタイミングでもアウトと手が上がる。そういう判定には選手も納得していたし、ファンも盛り上がるんだから。

福本 それが「ちょっとビデオを見てきます」となると、ガクッとくるやろ。

江夏 我々の時代には「王ボール」「長嶋ボール」が実際にあった。それをわかってやっていたしね。特に後楽園でやる時は、中盤までは手が上がっていたコースが、終盤になると上がらない。「なんで」と言うと、「ボールだ」と、それだけ。

福本 日本シリーズで巨人と戦った時にそれは感じた。敵は9人でなく、10人やった。勝つ時はホンマに一気にいかんと、接戦では不利な判定で負ける可能性があるから。でも最近の巨人はホンマに弱くなったな。巨人が強くないとおもしろくないね、やっぱり。

「福本豊×江夏豊「プロ野球豪快放談」<「最近の球界」にモノ申す編>(2)「王ボール」と「長嶋ボール」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2018年 8/30号福本豊江夏豊巨人プロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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