天才テリー伊藤対談「タブレット純」(3)僕らが出てきてもお客は「金返せ!」 (2/2ページ)
タブレット 先ほどもお話ししたように、当時のマヒナは分裂状態でしたが、お客さんが求めているのは、あくまでも「昔の和田弘とマヒナスターズ」なんです。だから僕らがステージに出て行っても、お客さんはポカンとしているんですよ。だって、主要メンバーがほとんどいないんですから。
テリー ああ、和田さんだけだもんね。
タブレット そうなると客席は「誰だ、あいつら」みたいにザワザワし始めて、酔っている方がいる時には「金返せ!」みたいな騒ぎになったこともあって。
テリー 厳しいねえ。
タブレット ですから、僕が在籍していた時のマヒナは、ほとんど仕事が成り立たない状態だったんです。ただ、マヒナスターズという肩書があったおかげで、あちこちのスナックに呼ばれ、おばちゃんたちの昼カラオケに参加しては、お酒を飲んでお金をもらうみたいなことをしていました。下手をしたら今より稼ぎがよくて、まるでホストみたいな生活でしたね。
テリー すごい話だね。
タブレット で、04年に和田さんが急にお亡くなりになって。翌年が結成50周年ということで、忘年会で「来年は新曲が出るから頑張ろう!」と誓い合ったばかりだったので、すごくビックリしました。1月5日が新年会だったんですが、そのタイミングで「亡くなった」という連絡がありまして。もう新曲のレコーディングも終わっていたんですけどね。
テリー そうか、もしそういった展開が実現していたら、純さんの現在の活動もまた変わったものになっていたかもね。