幕末から明治期にかけてのロマンを感じられる場所へ 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】 (2/2ページ)

新刊JP

この遺産を見て回ると、先人たちの残したものから元気をもらうことができて、日本の底力を感じることが出来るそうです。

■幕末から明治に活躍した志士達の息遣いを感じる場所とは?

岡田さんが、明治の偉人の中で強い関心をよせているのが、吉田松陰です。山口県の萩にある松下村塾、こちらも世界遺産の一つとして登録されています。
ここで松陰は、明治の近代化を支える人材を育てていました。松陰は思想家のイメージが強いかもしれませんが、実際は、広く西洋の技術などを弟子に教えた教育者だったと言います。

実際に松下村塾に行くと驚かれると思います。2部屋6畳間と8畳間くらいの一棟という小さい建物が当時のまま残されており、床の間があって、その前に長机がおいてあって松陰がその机の前に座って講義をしていたそうです。生徒の中には伊藤博文や高杉晋作も。彼らが同じ場所にいて、同じ空気を吸っていたと思うと、歴史のロマンを感じますよね。

経済評論家として長く日本経済を見てきた岡田さんは、今、日本経済はバブル崩壊後の長いトンネルからようやく抜け出そうとし、復活にむけて動き出しているとみています。
それは150年前の長い眠りから目を覚まし、新しい時代を切り開いた明治維新と重なりあるところが多いと指摘します。明治日本の産業革命遺産は単なる過去の遺産ではなく我々日本人が元気を取り戻し、経済再生を果たすためのヒントがつまっているといるのでしょう。

明治の歴史ロマン、そしてこれからの時代を生きるヒントもつまった『明治日本の産業革命遺産』は読みどころがたくさんある一冊。インターネットラジオ「本が好きっ!」では、岡田さんがポイントを整理してお話してくださったインタビューも聞けますので、あわせてお楽しみください。

【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・鬼頭あゆみによる書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・audiobook.jpにて無料配信中。本が好きっ!

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